氷上からサーキットへ。フィギュアスケーター無良崇人が86/BRZで念願のレースデビュー
2018年3月に現役選手生活から引退しプロフィギュアスケーターに転身した無良崇人が、5月18~19日にスポーツランドSUGOで開催されたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第3戦でレースデビューを果たした。
無良は現在、アイスショー『浅田真央サンクスツアー』のメンバーとして、今年は全国23カ所(5月20日時点)をまわるツアーの真っ最中。5月11~12日の青森公演を終え、5月24~26日には東京公演が控えている。
今回のレース参戦についてプロフィギュアスケーターの浅田真央さんは、「ケガだけは気をつけて欲しいけど、頑張ってね」と送り出してくれたそうだ。
そんな無良は、出演するアイスショーの合間でもレース中継を欠かさずチェックするほど、大のスーパーGTファン。タイミングがあえばサーキットにも足を運び、多くのドライバーとも交流がある。
今回は多忙なスケジュールの合間を縫っての参戦となったが、レースは幼い頃から憧れと語る無良は、「実はスケーターよりもレーシングドライバーになりたかった時期もあった」と微笑んだ。
また現役時代、互いに切磋琢磨したフィギュアスケーターの小塚崇彦(トヨタ自動車)は昨年7月、ひと足先にTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに挑戦。その小塚と一緒に出演したテレビ番組では、いつか自分も自動車レースに参戦してみたいと語っていた。
元々、機械や乗り物に強い関心があり、クルマの運転も好きだったという無良は、フィギュアスケートの現役時代から織戸学の運営するレーシングシミュレーター『130R YOKOHAMA』でドライビングの腕を磨き、2019年4月には国内A級ライセンスを取得。これまで富士スピードウェイで5~6回ほど、そしてスポーツランドSUGOでは4月に一度練習走行を行い、ついに念願のデビュー戦を迎えることになった。