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投稿日: 2019.08.21 22:44

86/BRZ第6戦:王者の谷口信輝、十勝連勝で2019年シーズン初勝利

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国内レース他 | 86/BRZ第6戦:王者の谷口信輝、十勝連勝で2019年シーズン初勝利

 GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第6戦が十勝スピードウェイで、8月17~18日に開催され、プロフェッショナルシリーズでは谷口信輝(KTMS 86)が1年ぶりの優勝を飾り、クラブマンシリーズでは水野大(GRガレージ新大阪86 DL)がEXPERTクラスで2勝目をマーク。そして初めての混走となったOPENクラスでは、今井清則(すごいねBR-ROM 86)の連勝となった。

 台風10号接近の影響が大いに心配された、十勝が舞台の第6戦ながら、その台風は北海道に近づく前に日本海で温帯低気圧に変化したため、金曜日の夜半こそ強い風雨に見舞われたものの、土曜日の朝には青空が広がるまでに。

 予選が始まるまでには路面も乾いていたが、まさに台風一過。北海道とは思えぬ猛暑の中で、予選と決勝ヒート1が行われた。

 前日まで雨で路面が濡らされ、しかもコースサイドの芝や土は雨をまだ含んでいたこともあり、完全に乾いていたといっても、路面状態は決して良いとは言えないなか、まずクラブマンシリーズの予選が行われた。

 そんな状態でも早めにアタックした神谷裕幸(ネッツ中部GRGミッドレス86)がトップを守り続けていたのは、コースアウトする車両が相次ぎ、そのつど路面は汚れていったためだ。

 不運だったのは、ポイントリーダーの橋本洋平(カーウォッチBS 86 revo)で、後半勝負をかけるも、それが黄旗2本振動のタイミング。あえてアクセルを緩めざるを得ず、8番手に甘んじてしまったのだ。

 しかし、ほとんどのドライバーがアタックを終えて、コースがクリアなセッション終了間際に神谷のタイムを上回ったのが水野だった。

「いったんピットに戻って、聞いたらコンマ1秒差というので、『行けないことはない』と思ってもう一度。賭けに出ましたが、自分の中では『吉』と出たと信じています」と水野。というのも、それまでに8周も走っていたからだ。

 逆転された神谷は「このコースは確かに抜けないですが、そんなに走ったら……。今日はともかく明日がたぶん厳しいはず」と冷静に分析していたのだが。

 そんな状況を見ていたから、続いて行われたプロフェッショナルシリーズの予選は、まるでスーパーGT GT500クラスかのように誰もすぐピットを離れず。4分間経過して、ようやく服部尚貴(OTG DL 86)ら数人がコースインするも、想定どおりのタイムは出ていなかった。やむなく残り5分間にアタックが集中する羽目に。

 そのなかでもギリギリまでの我慢を、谷口が実らせてポールポジションを獲得することとなった。

「残り5分からって決めていたんですが、みんな出ないからビックリ。誰かのタイムを見てから路面のグリップ感を想像しようと思っていたら、服部さんが行ってくれたので『路面、悪いな』って。で、残り5分で行ったら計測器が動かなくて、自分のタイムがまったく分からなかったので、念のためにもう1周行って帰ってきたら、ポールだっていうから嬉しかったね。スパ(スパ24時間)に行ったから前回の富士を休んでいるんで、タイトル争い的にも、この十勝で(得点を)稼がないといけないと思って乗り込んできて、抜けないサーキットだし、とにかく予選が大事だってことで、第一関門をいちばんいいところでクリアできて良かった」と谷口。

 ランキング2位の近藤翼(DTEC☆神奈川トヨタ86R)が谷口にコンマ15秒差で続き、3番手は佐々木雅弘(小倉クラッチREVO 86 BS)。一方、近藤を0.5ポイント差で抑えてランキングトップの堤優威(ADVICSカバナBS 86)は、制御系トラブルで15番手に沈んでいた。

■2018年王者の谷口信輝、ヒート1&2で連勝で十勝制覇


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