レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.04 20:20
更新日: 2022.09.04 20:29

Grid Motorsport AMGが勢いに乗る2勝目。2022スーパー耐久第5戦もてぎを制す

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | Grid Motorsport AMGが勢いに乗る2勝目。2022スーパー耐久第5戦もてぎを制す

 9月4日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』の決勝が行われ、ST-Xクラスの888号車Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/ショウン・トン/高木真一/山脇大輔)が優勝を飾った。

 シーズン終盤戦を迎えている2022年のスーパー耐久。迎えた第5戦はモビリティリゾートもてぎでの一戦となり、台数調整により不参加クラスとなったST-3を除いた8クラス51台が参加する5時間レースが11時から行われた。

 気温27度、くもり空でレースのスタートが切られると、ポールポジションの16号車ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rの永井宏明がトップのまま1コーナーをクリアするも、3コーナーで23号車TKRI松永建設AMG GT3を駆る元嶋佑弥が16号車のインをついてトップに浮上していく。

 ST-Xのマシンはレース開始から1時間15分ほどで各車ピットインしていき、トップの23号車も元嶋から中山友貴へとドライバーを交代。ST-X全車が1度目のピットを終えた後も首位の座をキープしたままレースを進める。

 そして2番手に1分差をつけて快走していた23号車だったが、レース3時間17分となる98周のビクトリコーナー入り口でバックマーカーを追い越そうとした際に姿勢を乱してしまい、まさかのコースアウトを喫してしまう。グラベルに埋まったマシンは動くことができず、オフィシャルの手によりレースには復帰したものの、首位独走からまさかの転落となってしまった。

左のドアミラーが脱落してしまったポルシェセンター岡崎 911 GT3Rに並ぶGrid Motorsport AMG GT3
左のドアミラーが脱落してしまったポルシェセンター岡崎 911 GT3Rに並ぶGrid Motorsport AMG GT3
トップを快走しながらも無念のグラベルストップとなってしまったTKRI松永建設AMG GT3
トップを快走しながらも無念のグラベルストップとなってしまったTKRI松永建設AMG GT3
上位を争っていたD'station Vantage GT3は右リヤのアップライトが破損してしまい緊急ピットイン
上位を争っていたD’station Vantage GT3は右リヤのアップライトが破損してしまい緊急ピットイン

 これでトップに立ったのは31号車DENSO LEXUS RC F GT3だったが、永井秀貴のペースが上がらず、2番手の888号車に今戦から加わったショウン・トンが追い上げレース残り50分で逆転首位に立つ。その後方からは81号車DAISHIN GT3 GT-Rの最終スティントを託された藤波清斗が追い上げをみせ、残り30分でまず31号車をかわして2番手に浮上してくる。

 81号車藤波はその後も猛烈な追い上げをみせるも、レースは結局その順位のまま5時間レースのチェッカーを迎え、147周を走りきった888号車が優勝を飾った。2位には1分近くあったギャップを最終的に11秒まで縮めた81号車、3位には序盤にトラブルを抱えたものの追い上げをみせた16号車が続く結果となった。

DENSO LEXUS RC F GT3を捉えトップに立つGrid Motorsport AMG GT3
DENSO LEXUS RC F GT3を捉えトップに立つGrid Motorsport AMG GT3
DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月)
DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Xの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Xの表彰式

 ST-Zはクラスポールの310号車GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4がトップをキープするも、2番手の885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4をかわしてきたが21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4を駆る神晴也が12周目のヘアピンでクラストップに躍り出る。

 21号車はその後のレースもリードしていき、レース終盤にあと1回のドライバー交代を残したままクラストップを走行する。そしてレース残り10分というときにST-5のマシンがストップしたことでフルコースイエロー(FCY)が導入されると、そのタイミングでピットインを敢行。

 ドライバー交代と燃料補給のみを行った21号車は2番手の34号車テクノ・SUN’S・モノコレG55(加納政樹/大木一輝/安田裕信)の前でレースに戻ることに成功し、勝負は決まったかと思われたが、そのピットストップはFCY中に行われたものと判定され競技結果に90秒が加算された。これで21号車はクラス3位となり、34号車が逆転優勝を手にしている。

Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4(阿野雅樹/宮田莉朋/神晴也/阿野雄紀)
Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4(阿野雅樹/宮田莉朋/神晴也/阿野雄紀)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Zを制したテクノ・SUN’S・モノコレ G55(加納政樹/大木一輝/安田裕信)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Zを制したテクノ・SUN’S・モノコレ G55(加納政樹/大木一輝/安田裕信)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Zの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Zの表彰式

 ST-TCRは、97号車Racer HFDP CIVICがスタートから快走をみせてトップをキープするも、開始から44分というところでスローダウン走行となりガレージにマシンを入れてしまう。97号車はスロットルのトラブルが発生してしまったとのことで、クラストップを走行しながら残念な後退となってしまった。これでもう1台のシビックである75号車Team Noah HONDA CIVIC TCR(清瀧雄二/蘇武喜和/“J”/芳賀邦行)がレースを制した。

 ST-Qはクラストップからスタートした3号車ENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/菅波冬悟/谷岡力)がトラブルなくクラストップチェッカー。2位には急きょ名取鉄平がステアリングを握ることになった244号車ニッサンZ Racing Conceptが続いた。

 3位争いは28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptと61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptがレース序盤からバトルを繰り広げ、結局28号車、61号車という順でフィニッシュ。55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept、32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptも完走を果たしている。

 47号車D’station Vantage GT8R(浜健二/織戸学/ジェイク・パーソンズ)がクラスポールを奪ったST-1は、序盤から47号車と、前日のBドライバー予選でクラッチトラブルが発生してしまった2号車シンティアム アップル KTMが持ち前の速さを活かして追い上げてくる展開に。しかし、その2号車が3度目のピットストップを行った際にスタータートラブルに見舞われてしまいマシンを一度ガレージで修復したため、47号車がトップチェッカーを受けた。

 7台で争われるST-2は、クラスポールからスタートした6号車新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10がリードしていくも、各車がピットインを終えた後にトップの座を奪ったのは、軽量マシンによる燃費の良さを活かして給油時間を短縮した13号車ENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥/岡田整)となり、フィニッシュまで首位を譲らずにクラス優勝を達成している。

 トヨタ86/GR86が争うST-4はスタートから884号車シェイドレーシングGR86(石川京侍/国本雄資/山田真之亮)がレースをリード。ここまで3連勝を誇る86号車TOM’S SPIRIT GR86が食らいついていくも、884号車の牙城を崩すことはできず、シェイドレーシングがGR86投入以来初のクラス優勝を成し遂げた。

 最多13台が参戦したST-5は、クラスポールからスタートした4号車THE BRIDE FIT(太田郁弥/伊藤裕士/石澤浩紀/いとうりな)が首位の座を譲らずにトップチェッカー。2位はクラス5番手から追い上げた72号車OHLINS Roadster NATS、3位は104号車HM-Rヒロマツデミオ2というトップ3となった。

ST-TCRを制したTeam Noah HONDA CIVIC TCR(清瀧雄二/蘇武喜和/“J”/芳賀邦行)
ST-TCRを制したTeam Noah HONDA CIVIC TCR(清瀧雄二/蘇武喜和/“J”/芳賀邦行)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-TCRの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-TCRの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Qの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-Qの表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ D’station Vantage GT8R(浜健二/織戸学/ジェイク・パーソンズ)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ D’station Vantage GT8R(浜健二/織戸学/ジェイク・パーソンズ)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-1の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-1の表彰式
ST-2を制したENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥/岡田整)
ST-2を制したENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥/岡田整)
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-2の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-2の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-4の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-4の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-5の表彰式
2022スーパー耐久第5戦もてぎ ST-5の表彰式
今戦からST-5に参戦したMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERはクラス12位で完走
今戦からST-5に参戦したMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERはクラス12位で完走


関連のニュース