「こんな便利な機能が付くと、実況で間違えたときの言い訳もできなくなっちゃう(笑)」と言うのは、スーパーフォーミュラやスーパーGTの公式アナウンサーとしてもおなじみのピエール北川さん。
もともとカシオのEDIFICEシリーズを実況のお仕事にも活用してきたが、新たに登場したECB‐800シリーズはさらに重宝しているという。
「ファンの方々なら、応援しているドライバーのバトルを見るのも楽しいですが、ラップタイムを計ってみると先の展開が読めたりすることもあって、レース観戦がより楽しくなりますよね」
「僕の場合は、ストップウォッチ機能も充実しているEDIFICEをコースサイドチェックや実況に採り入れていたのですが、今度のEDIFICEではスマホとの連携が進化・深化して、ラップタイムの推移をグラフで見ることができる機能がさらに進化した」
「自分が追いかけているクルマのペースや目標タイムとの差がひと目で分かります。時計側でも目標タイムとの差が見やすくなった。画期的な機能ですね」
EDIFICEシリーズではこれまでも、時計とスマホをリンクさせることで自動時刻修正やワールドタイム設定などを簡単に操作できる便利な機能を提供してきた。
ストップウォッチ機能でもプロレーシングチームとの監修により、目標タイムとの差を表示する「ターゲットタイムインジケーター」(EQB‐800)や、「ストップウォッチデータ転送」(EQB‐800、EQB‐501)を採用。最新のECB‐800では一歩先を行く実用的な新機能を付加したことで、レース観戦の臨場感をさらに高めたというわけだ。
「アナログにデジタルをうまく融合してくるところもカシオらしい。デジタル画面は大型フルドット液晶。ここでも計測したラップタイムの推移を表示できる。とにかく、“その気にさせてくれる”時計ですよね(笑)」
■TARGET TIME SETTING/COMPARISON
ここでは、EDIFICE ECB-800シリーズ最大の特徴のひとつ「スマートフォンリンク機能」による、時計からスマホへの「ストップウォッチデータ転送」機能と、そこからの「ターゲットタイム表示」「レースラップ推移グラフ化」の使い方を見てみよう。まずは、専用アプリをダウンロード!
1:ストップウォッチトップ画面
時計で計測したデータをスマホにインポートする「LOG IMPORT」、過去にインポートされた計測データ一覧を表示する「ALL DATE」などのアイコンを集約。現在は、「ストップウォッチモード」の「FASTESTLAP」機能(3参照)を選択中。
2:スマホとコネクト
まずは時計とスマホを接続。スマホの「EDIFICEConnected」アイコンをタップし、時計のCボタン(りゅうず)を1.5秒以上押す。時計のデジタル画面の「CONNECT」が点滅したら指を離す。接続完了で「CONNECT」が点灯に。
3:ターゲットタイム設定
計測したラップタイムとの差を比較するための目標タイムを設定する。これには、FASTEST(計測車両の最速ラップタイムが自動で目標タイムに)、TARGET(画面。任意で目標タイムを設定)、LAST(直前の計測タイムが目標タイムに)がある。設定後、時計に送信。
4:タイム計測
実際にラップタイムを計測していく。ラップタイムは1/1000秒単位で計測し、200本までメモリー可能。タイム計測が終わったら、ふたたびスマホとのコネクト。画面に従って、計測したラップタイムデータをスマホに転送する。
5:ターゲットタイムとの比較
計測したラップタイムとターゲットタイム(ここでは1’29.747に設定)との比較画面。計測したラップタイムの推移をグラフ化するとともに、ターゲットタイムとのタイム差も周回数ごとに表示してくれるので、お目当ての車両のペースなども一発で分かるわけだ。
●操作に困ったらガイドページへ
時計のボタン操作で迷ったときは、「GUIDE」ページに飛べばサクッと解消。ストップウォッチ関連のほか、「タイマー」「アラーム」「ワールドタイム」など、ECB-800の操作方法が収録されている。スマホで確認できるので便利。