隠す速度は神速。秘密主義を貫くフェラーリの“壁”@バルセロナF1合同テスト現地情報
新シーズンのプロローグ、F1プレシーズンテストの現地情報をムッシュ柴田がお届け。パフォーマンスの高さを予感させるフェラーリは、速さ以上に目立つことが……
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今年のバルセロナテストは、例年に比べるとかなり温かい。というか、日中はTシャツ1枚でも大丈夫なくらい。ヒートテックしか持ってこず、汗をかく毎日です。 レース週末だったら、こんな場所に立ってることなど考えられません。今のF1からとっくの昔に失われた牧歌的な雰囲気が、テスト現場にはまだちょっと残ってます。
初めてお目にかかった、オレンジ色のマクラーレン・ホンダ。 見慣れてないせいか、まだちょっと違和感が拭えません。
そしてこちらが、今年のチームウエア。いやがるケンウッドのエンジニアM氏に、無理矢理モデルになっていただきました。 ウェア単体は素材感とか割りと好きですが、もう少しマシンカラーリングとの一体感があればなおベターですね。
レーシングスーツのデザインも、もうちょっとちぐはぐ感がまとまれば……。チームの現状を反映してるような気が……。 そんなことより、2日間を終えてもトラブルは根治できず。アロンソの表情も、かなり湿りがちでした。
一方、メルセデスと互角の速さを初日から見せるフェラーリ。正直、意外でした。ま、去年も冬のテストの時点ではそこそこ速かったわけですが。そんな速さもさることながら、フェラーリで目立ってたのは、異常とも思える「壁」作戦でした。
待ち受けていたメカニックたちがさささっと衝立を移動させて、あっという間にマシンを隠してしまう。 この間ほんの2秒ほどの早業。タイヤ交換じゃなくて、マシン隠し選手権があったら、フェラーリがぶっちぎりで優勝するのは間違いなし! でもそんなに必死になって隠すほど、秘密満載なんですか? メルセデスなんてマシンリヤも開けっ広げだし、フォース・インディアのガレージには衝立すら置いてありませんよ。