ブラジルの人気ツーリングカー・シリーズであるストックカー・ブラジルに参戦する強豪チーム、シムド・レーシングが2018年シーズンに向けた体制発表を行い、今季はサテライトを含む5台体制を敷くと表明。開幕戦インテルラゴスの“レース・オブ・ダブルス”には、元F1ドライバーのフェリペ・マッサを迎えることも正式発表した。
これまで2度のタイトル獲得経験を持ち、名門チームとして君臨するシムド・レーシングは、ストックカー・ブラジルで2018年体制を発表した最初のチームとなり、シリーズのレジェンドである帝王カカ・ブエノを筆頭に、フェリペ・フラーガ、マルコス・ゴメスが残留。17年はマシンカラーリングの異なるサテライトに所属していたルーカス・フォレスティが、デニス・ナバーロと入れ替わる形でメインチームに昇格させた。
チームのメインスポンサーであり、100%国営で4大医薬品企業のひとつであるシムド・グループとのスポンサード契約最後の1年となる18年シーズンに関しては、サテライトであるナイト・スポーツに移籍したナバーロのマシンも含めた全5台が、特徴的なナショナルカラーであるイエローとグリーンを採用することとなった。
「我々は2013年にストックカーでの活動を開始し、2015年にはマルコス・ゴメス、2016年にはフェリペ・フラーガとともにダブルタイトルを獲得するなど成功を収めてきた」と発表会の壇上で語ったのは、シムド・グループのプレジデントを務めるジョアオ・アディブ。
「次の新しいシーズンに向け、ブラジルの情熱を象徴するスポーツであるサッカーに敬意を表し、またワールドカップ・イヤーにちなみ代表チームの公式パートナーを務める企業としても、マシンカラーを印象的なイエローとグリーンに彩ることとした」
サッカー、ブラジル代表“カナリア軍団”にちなみ、2度のダブルタイトル獲得を表現したふたつの星が描かれたマシンは、シムドのロゴを水平基調から前傾に変更し、2017年にユーロファーマRCチームのダニエル・セラに奪われたタイトルを奪還するという決意が込められた。