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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.11 11:38
更新日: 2018.05.11 11:40

TCR EU:好調ヒュンダイの勢い止まらず。開幕戦ポールリカールで連勝発進

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海外レース他 | TCR EU:好調ヒュンダイの勢い止まらず。開幕戦ポールリカールで連勝発進

 WTCC世界ツーリングカー選手権とTCRインターナショナルが統合し、WTCR世界ツーリングカー・カップに変貌したことを受け、実質的にTCRシリーズの最高峰に位置付けを変えたTCRヨーロッパ・シリーズが開幕。5月4~6日のポールリカール戦はターゲット・コンペティションのドゥサン・ボルコビッチ(ヒュンダイi30 N TCR)がポールポジションから連勝を飾り、週末完全制覇を成し遂げた。

 同週末に開幕を迎えたSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権と同様に、イベント期間中にTCRシリーズを運営するWSC Ltd.とFIAが最新のテクニカルレポートを発表し、新たなBoP(バランス・オブ・パフォ−マンス)が発動。

 FK8型ホンダ・シビック・タイプR、ヒュンダイi30 N TCRを除く全車両に対し、車高の10mmダウンと、セアト・クプラTCRに対しては10kgの車両重量削減がアナウンスされ、最軽量はプジョー308レーシングカップの1285kg、最重量はアウディRS3 LMSの1335kg、FK2、FK8のシビック勢はエンジン出力97.5%、アルファロメオ・ジュリエッタTCRやプジョー308TCRは102.5%となるなど、大きく戦力バランスが変動する内容となった。

 そんななか、26台という数多くのエントリーを集めた予選でポールポジションを獲得したのは、セルビア人のボルコビッチ。彼はオフのトレーニング中に左足を負傷し、ターゲット・コンペティションのマシンに乗り込むのはこのフランスでの週末が初めてという状況ながら、見事なドライビングを披露。

「BoP発動は時期尚早」というパドックの声をあざ笑うかのように、今季から本格デリバリーが開始され、各選手権で猛威を振るうヒュンダイの戦闘力を見せつける結果を示した。

 土曜のレース1スタートでも首位をキープしたボルコビッチは、PCRスポーツのミケル・アズコナ(セアト・クプラTCR)をかわして2番手に浮上したチームメイト、ダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR)を従えて快走。

 この3台は序盤から後続のマシンを大きく引き離しに掛かると、後続ではポジションごとにバトルが頻発し、4番手争いを展開するジョシュ・ファイルズ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)とスティアン・ポールセン(セアト・クプラTCR)の勝負はクプラが先行。

 この2台もまた、その後続となるチームWRTのジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)、クリス・リチャーズ、リース・バー、イゴール・ステファノヴィスキのヒュンダイi30 N TCRトリオを引き離していく。

レース1から上位勢でもコンタクト上等の接触バトルが多発。WTCRと並行参戦のTCRインター王者、ベルネイが弾き出される場面も
WTCR第2戦ハンガリーでもワイルドカード参戦で表彰台を決めたダニエル・ナジーが、この週末もWポディウムを達成
「スタート前は練習が足りず、本当は怖かった」と漏らしたボルコビッチが見事な優勝を飾った


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