そして最後の3位表彰台にはシュティフィ・ハルム(チーム・シュワーベン・トラックス/IVECO)が立ち、彼女とレース全周にわたって激しいバトルを繰り広げたチーム・タンクプール24のエース、メルセデス・ベンツ・トラックスのマシンで奮闘するノルベルト・キスは4位に入るも、チェッカー後に160km/hの最高速違反のペナルティを受け6位に沈むこととなった。

 しかしこのペナルティが功を奏したか、週末最後のレース4ではセミ・リバースグリッド方式により3番グリッドからのスタートとなったキスは、ポールシッターのチームメイト、ステファン・ファース(メルセデス・ベンツ・トラックス)を早々にかわすと、前を行くレネ・ラインアート(チーム・ラインアート/MAN)を追走する展開に。

 8周レースの折り返し点となる4周目を終えたところで、ブルーのMANを捉えた12.8リッター直列6気筒ターボディーゼルを搭載するメルセデス・ベンツ(レーストラックス・アクトロス)は、1080馬力、5000Nmのパワーを活かしてすぐさまオーバーテイクを決め、そのままレースをコントロール。2度のタイトル獲得経験を持つキスが、待望の今季初優勝を飾ってみせた。

「レース3のペナルティもあって最高の週末とはいかなかったけど、こうして今季初勝利が決められて、グリッド降格が吉と出たね。スムースに僕を前に出してくれたポールシッターのチームメイト、ステファンにも感謝したい」と、喜びを語ったキス。

 最終的に2位のラインアートも最高速超過で10秒加算のペナルティを受け7位に後退し、スロバキア最終レースはレンツ、クルシムの表彰台となっている。

 これで前半戦を終え、ETRCのトラッカーたちも夏休みに突入。シリーズ再開は新学期となる9月1〜2日のモスト戦となり、チェコ出身の王者ラッコにとって負けられない地元レースとなる。

R2のリバースポールから出たイギリス人のシェーン・ブレアートンがライト・トゥ・フラッグの完勝劇でETRCキャリア2勝目を達成
R2ではターン1で接触し、早々にチャンスを失ったフレートライナーのラッコ
R3での激しい3位争いを制したシュティフィ・ハルムが表彰台へ。この勝負がR4の大きな伏線となった
同じハンガリー出身の”Norbi”同士、ミケリスを同乗体験に誘ったノルベルト・キス(左)がR4で勝利

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