9月1日(土)、イタリアのモンツァでFIA F2第10戦のレース1が開催され、ロシアンタイムの牧野任祐が初優勝を飾った。
レース1の周回数は30周。ミディアムとスーパーソフトの2種類のタイヤをどちらも使用する義務がある。
昨日行われた予選で2018年シーズン4回目のポールポジションを獲得したのは、ARTのジョージ・ラッセル。福住仁嶺(アーデン)は13番手スタート、牧野は14番手スタートとなる。
フォーメーションラップを終え、2番手スタートのセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)がピットに戻る。
3番手スタートのアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)がトップを奪う。アレキサンダー・アルボン(ダムス)が2番手に浮上しポールスタートのラッセルは3番手に後退した。
牧野は6ポジションアップの8番手、福住は3ポジション失い16番手で1周目を終える。
6番手スタートのランド・ノリス(カーリン)は2周目、前を行くアルジュン・マイニ(トライデント)をパスし5番手につけた。
4周目、1コーナーでマルケロフがブレーキングをミス。その間隙を突きアルボンがトップに浮上する。続く5周目の1コーナーで今度はマルケロフが抜き返し、トップがまた入れ替わる。
ミディアムタイヤスタートの牧野は4周目に3番手に浮上、5周目にはラッセル、マルケロフを次々にパスしトップに浮上してみせた。
6周目、スーパーソフトスタートのドライバーが続々ピットイン。マルケロフが4番手でコース復帰する。
10周目、5番手のラッセルがマルケロフを最終コーナーでパス。しかし、直後のホームストレートでマルケロフが抜き返し4番手を死守してみせる。
ラッセルは11周目、アルボンに交わされ6番手に後退してしまう。
後続のバトルをよそに牧野は、ピットインを終えたドライバーと同等の1分36秒中盤で周回を重ねる。
中盤はポジション変動なくレースは推移していった。
20周目、ポイントリーダーのラッセルに対してランキング2番手のノリスが仕掛ける。第2シケインでノリスが5番手に躍り出る。
続く21周目、1コーナーでラッセルがノリスに並びかけるもオーバーシュート。ポジションを取り戻すことは叶わなかった。
23周目、ラッセルがふたたびノリスに仕掛ける。今度はオーバーテイクは成功しラッセルは5番手に浮上する。
牧野は27周目にようやくピットイン。2番手のマルケロフに2.7秒の差をつけトップでコースに復帰した。
スーパーソフトタイヤで残り3周を走りきった牧野がトップチェッカー。完璧なレース運びをみせFIA F2初優勝を飾ってみせた。
2番手には牧野のチームメイトであるマルケロフがつけ、ロシアンタイムが1-2フィニッシュを果たしている。
■FIA F2第10戦イタリア レース1 リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | 49’10.197 |
2 | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 1.798 |
3 | 5 | A.アルボン | ダムス | 3.106 |
4 | 8 | G.ラッセル | ART | 6.178 |
5 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 8.274 |
6 | 19 | L.ノリス | カーリン | 9.017 |
7 | 18 | S.セッテ・カマラ | カーリン | 18.218 |
8 | 21 | A.フォコ | チャロウズ | 24.853 |
9 | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | 27.131 |
10 | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 27.203 |
11 | 14 | L.ギオット | カンポス | 30.393 |
12 | 3 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | 43.580 |
13 | 11 | M.ギュンター | アーデン | 45.373 |
14 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 45.492 |
15 | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | 48.839 |
16 | 17 | A.ロランディ | トライデント | 52.556 |
17 | 15 | R.ニッサニー | カンポス | 1Lap |
18 | 7 | J.エイトケン | ART | DNF |
NC | 9 | D.ボッコラッチ | MPモータースポーツ | DNF |
NC | 16 | A.マイニ | トライデント | DNF |