南米アルゼンチン最大のツーリングカー・シリーズ、スーパーTC2000の第10戦が10月6~7日に最新レーストラックのサン・ニコラスで開催され、土曜のクオリファイレース、日曜のフューチャーレースともにチーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナのマリアーノ・ウェルナーが連勝を飾り、久々にプジョー408が表彰台の頂点に上った。
首都ブエノスアイレスの北、約200kmのパラナ川沿いに位置する商業都市に新設されたサーキットは、変形オーバルを基本にヘアピンを有するシンプルなインフィールド区間を設けた全長4000mのレイアウト。
誰にとってもデータのない横並びの条件でポールポジションを獲得したのは、プジョー408をドライブするウェルナーで、フロントロウには2014、2015年のシリーズチャンピオンであり今季からシリーズに凱旋復帰したネストール・ジロラミ(プジョー408)が並び、チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナ勢がコース攻略で先手を取る形となった。
迎えたクオリファイレースでも最前列からレースを牽引したプジョー勢に対し、3番手以下ではポジションが変動。予選3番グリッドにつけたのは、シボレーYPFの伏兵トーマス-ガリアルディ・ジェネ(シボレーYPFクルーズ)だったが、選手権争いを展開するルノースポールのリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)がすぐにオーバーテイクを決め表彰台圏内へ。
同じくタイトル争いでペーニャの先行を阻止したい王者ファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT)も、チームメイトを追うように4番手に浮上してくる。
レースはそのまま波乱なく10周のチェッカーを迎え、ウェルナー、ジロラミのプジョー勢がワン・ツー・フィニッシュを達成。ジロラミはWTCC世界ツーリングカー選手権からSTC2000に復帰参戦以来初の表彰台獲得となった。
3位表彰台のペーニャに続き、アルドゥソが4位とルノースポール勢が続き、その背後にはシボレーYPFのトリオ、2016年王者で現選手権リーダーのアグスティン・カナピノ、ジェネ、ベルナルド・レイバーが続くオーダーとなった。