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投稿日: 2018.11.18 18:12
更新日: 2018.11.18 18:13

WTCR:最終戦マカオで56歳のタルキーニが初代王者に。レースはアウディとホンダが制す


海外レース他 | WTCR:最終戦マカオで56歳のタルキーニが初代王者に。レースはアウディとホンダが制す

 WTCR世界ツーリングカーカップは11月18日、最終ラウンドの舞台であるマカオのギア・サーキットでレース2〜3が行われ、レース3で10位に入ったガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)が初代チャンピオンに輝いた。

 現地時間8時20分にスタートしたレース2では、ポールポジションのティモ・シャイダー(ホンダ・シビック・タイプR TCR)がポジションをキープ。その後方では3番手スタートだったフレデリック・バービッシュ(アウディRS3 LMS)が2番手にポジションを上げる。

 するとオープニングラップのリスボアでヤン・エアラッシ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)とペペ・オリオラ(セアト・クプラTCR)が接触してクラッシュ。これにノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30N TCR)とランキングトップで14番手スタートだったタルキーニ、レース1ウイナーのジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)が巻き込まれてしまう。

 クラッシュした車両は自走してコースをクリアにしたため、セーフティカーが導入されることはなかったものの、ベルネイ、オリオラ、ミケリス、そしてタルキーニがリタイアを余儀なくされてしまった。

 4周目、2番手だったバービッシュが2コーナーにあたるマンダリンでシャイダーを攻略してトップに浮上。その後方ではイバン・ミューラー(ヒュンダイi30N TCR)がケビン・チェコン(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)をリスボアで交わして3番手に浮上した。

 その後、シャイダーとミューラーによる2位争いが激化した一方で、トップのバービッシュはリードを拡大。最終的に1.713秒差で自身初のWTCR優勝を成し遂げた。

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンのシャイダーと、WTCC世界ツーリングカー選手権チャンピオンのミューラーによる2位争いは、先行するシャイダーに軍配。シリーズチャンピオンの座を争うミューラーは3位でチェッカーを受け、無得点に終わったタルキーニとのポイント差を18ポイントまで縮めてみせた。

レース2でタルキーニが巻き込まれるクラッシュが発生した
レース2でタルキーニが巻き込まれるクラッシュが発生した

■56歳のタルキーニ、3ポイント差で初代WTCRチャンピオン獲得

 迎えたレース3、14番手スタートのタルキーニはスタートで一気に9番手までポジションアップして得点圏内に。この時点でミューラーは2位までに入らなければ逆転できない状況に追い込まれる。

 レースは3周目、オーレリアン・パニス(アウディRS3 LMS)がクラッシュしたことでセーフティカー導入。アクシデントの処理が終わり、レースは6周目にリスタートが切られると、このタイミングで10番手だったテッド・ビョーク(ヒュンダイi30N TCR)がタルキーニを攻略して9番手に浮上。タルキーニは10番手にポジションを落としてしまう。

 チェッカーまで残り2周となった11周目、トップ3集団を走行していたベルネイがリスボアで止まりきれずにバリアに激突。これでミューラーが4番手、タルキーニが9番手へポジションを上げることになったが、タルキーニは直後にナタナエル・バセロン(アウディRS3 LMS)に交わされてしまい、ふたたび10番手へ後退した。

 そして、ベルネイがクラッシュしたのと同じ11周目、後方を走っていたジョルト・スザボ(セアト・クプラTCR)がフィッシャーマンズ・ベンドでクラッシュ。道を塞ぐような格好でマシンがストップしたため、レースはセーフティカー先導のまま終了することに。

 レースはエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)が優勝。2位にロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)、3位にミケリスが続いた。ランキング2位のミューラーは4位に入って、16ポイントを獲得。303ポイントまで得点を伸ばしたが、10位に入ったタルキーニが306ポイントとなったため、タルキーニが初代WTCRチャンピオンに輝いた。

 ヒュンダイユーザーの争いとなっていたチームタイトルはMレーシングYMR(イバン・ミューラー・レーシング)がBRCレーシング・チームを抑えきってチャンピオンを獲得している。

WTCR初代チャンピオンに輝いたガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)
WTCR初代チャンピオンに輝いたガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)


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