WTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドは9月4日、ツインリンクもてぎでオープニングレース/メインレースが行われ、オープニングレースはノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)が優勝。ホンダが表彰台を独占した。メインレースではホセ-マリア・ロペス(シトロエンC-エリーゼWTCC)に首位を譲られたイバン・ミューラー(シトロエンC-エリーゼWTCC)が優勝を飾った。
晴天に恵まれ6500人の観客を集めたもてぎで、午後2時35分からスタートしたオープニングレース。リバースグリッドのフロントロウを占めたホンダ・シビックWTCC勢がどう逃げるかが注目されたレースとなったが、迎えたスタートではミケリスがスタートを決め、ロブ・ハフが2番手と、はやくもワン・ツーを築いていく。3番手にはテッド・ビョーク(ボルボS60ポールスター)が続き、ホンダ勢を追っていく。
■ボルボをかわしホンダがワン・ツー・スリーを形成
先頭を走るミケリスは、ホンダの地元での勝利を目指すべくリードを広げていくが、ハフがやや間隔をおき、ビョークを抑える展開となっていく。その後方からビョークに近づいたのはティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)。モンテイロは7周目にビョークをかわすと、ホンダ勢がワン・ツー・スリーを占めることになった。
一方、表彰台圏内から脱落したビョークの後方には、予選で圧倒的なスピードをみせつけ、10番グリッドからスタートした王者ホセーマリア・ロペス、さらにイバン・ミューラーというシトロエンC-エリーゼWTCC勢が迫る。ビョークは10周目にロペス、さらにミューラーへの先行を許し、これでホンダ勢にシトロエンが迫る展開となった。
序盤、ニッキー・キャツバーグ(ラーダ・ベスタWTCC)との接触もありリヤエンドを傷めていたロペスだったが、13周の決勝終盤、3番手を走るモンテイロとの間隔を縮める。しかし最終的にテール・トゥ・ノーズに持ち込むことはできず、ミケリスが優勝、2位にハフ、3位にモンテイロと、ホンダレーシング・チームJASがホンダの地元もてぎで念願の表彰台独占を達成。大きな喜びに沸いた。