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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.21 05:55
更新日: 2020.05.21 15:43

オーストラリアスーパーカー第7戦:マスタングの快進撃止まらず。王者は早くもシーズン12勝

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海外レース他 | オーストラリアスーパーカー第7戦:マスタングの快進撃止まらず。王者は早くもシーズン12勝

 2019年から投入されたフォードの新型マスタングが猛威を振るうVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーは、第7戦となる“ダーウィン・トリプル・クラウン”の週末もマスタングの勢いは衰えず。6月15~16日のヒドゥンバレー・レースウェイでの2ヒートともに、王者スコット・マクローリン(フォード・マスタング)とDJRチーム・ペンスキーが勝利し、チャンピオンはすでに今季12勝と早くも独走状態に入った。

 北部ノーザンテリトリーの州都、ダーウィン郊外に位置する伝統のトラックでの1戦も、今季序盤の流れをそのまま反映した王者無双の展開となった。

 開幕からの連勝劇を受け、VASCシリーズのテクニカル部門もこの新型モデルの技術的アドバンテージをなんとか是正しようと、あの手この手で“対策”を講じてきた。

 シーズン中の強硬策を承知で、ウエイトをルーフに移設してのセンター・オブ・グラビティ(車両重心位置)調整や、リヤウイングエンドプレート縮小、フロントガーニー追加のエアロ調整などを強行。しかし議論を巻き起こしたそれらの策を持ってしても、マスタングの速さは衰えることを知らず。

 さらには、2018年まで使用されたツインスプリングダンパーからシングルコイルのリニアスプリングダンパーに変更された新規定でのセットアップも、DJRチーム・ペンスキーと王者マクローリン、そして名チーフエンジニアのルード・ラクロワによる理解度の高さで、いち早く最適解を見つけ出すなど、トリプルエイト・レースエンジニアリングを筆頭としたホールデン陣営のライバルたちを逆に突き放す強さを見せている。

 この週末も全長2.87kmのトラックで堂々予選を制したマクローリンは、自身キャリア56度目のポールポジションからレース1を支配。42周の間に一度もトップランを脅かされることなく、シーズン11勝目を手にしてみせる。

「今日は勝ててよかった。(データエンジニアの)リチャード・ハリスのお父さんがイギリス時間の早朝に亡くなられて、彼は急きょUKへと戻ったんだ。(予選ポールと連勝の)トリプルクラウンを達成したいと思っているけど、それはこの状態でまずやってみないとね。何よりもこの勝利をリチャードの父上に捧げたい」と、クルーの身の上を気遣ったマクローリン。

R1では予選ポールから1コーナーの攻防を制した王者スコット・マクローリンがまずは先勝を挙げる
ピットアウトで絡んだウィル・デイビソン(左)とデビッド・レイノルズだが、マスタングはペナルティ宣告でトップ10圏外に
6番グリッドから早めのピット作業を選択したチャズ・モスタートが戦略どおりの2位獲得


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