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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.11.11 14:10
更新日: 2019.11.11 14:26

ついに掴んだ頂点の座。日本の國分諒汰がグランツーリスモ・ワールドツアー第5戦を制す【大串信の私的レポート】

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海外レース他 | ついに掴んだ頂点の座。日本の國分諒汰がグランツーリスモ・ワールドツアー第5戦を制す【大串信の私的レポート】

 FIAグランツーリスモ選手権ワールドツアー第5戦、東京大会がモーターショー開催中の東京お台場メガウェブ特設会場で行われた。日本国内でワールドツアーが開催されるのはこれが初めてのこと。

 イベント冒頭、グランツーリスモシリーズの山内一典プロデューサーは世界中から選抜されて集まった選手たちを前に「皆さんにしかできないレースがあります。それを見せてください」と開会の挨拶をした。

 世界一のドライバーを決定するネイションズカップ予選には、オンライン予選で勝ち上がった24名の選手が出走した。

 前回のネイションズカップ優勝者であるドイツのミカエル・ヒザルをはじめ、開幕戦で優勝したチリのニコラス・ルビラー、オーストラリアのコディ・ニコラ・ラトコフスキー、スペインのコッキー・ロペス、日本の宮園拓真、國分諒汰ら、ワールドツアーお馴染みの強豪が名を連ねた。

日本での開催は初めてとなったグランツーリスモ・ワールドツアー第5戦東京
日本での開催は初めてとなったグランツーリスモ・ワールドツアー第5戦東京
日本の3選手、左から菅原達也、宮園拓真、國分諒汰
日本の3選手、左から菅原達也、宮園拓真、國分諒汰

 ワールドチャンピオンのイゴール・フラガは、すでにワールドファイナル出場権を確保しているため今回はネイションズカップ出走を見合わせた。

 予選の結果、伏兵アドリアーノ・カラッツァ(ブラジル)がポールポジションを獲得、國分、ロペス、ラトコフスキー、ルビラーが上位につけた。前回2位に入賞した日本期待の宮園は地元を意識しすぎたか9番手に終わり、ヒザル、ロペスは予選落ちするという番狂わせとなった。

 決勝レースは、ワールドツアー史上もっとも熱い闘いとなった。コースはル・マン24時間レースが行われるサルトサーキットのフルコース8周、使用車両は1980年代1500ccターボ時代のF1をモデルにした『F1500T-A』と、リアルのレースで観たかったと思わせる設定である。

 タイヤはソフト、ミディアム、ハードの3種類を使わなければならない規則だが、このコースではタイム差はそれほど生じない。

決勝レースは各選手や多くの観客が見守るなかで行われた
決勝レースは各選手や多くの観客が見守るなかで行われた

 スタート合図とともに予選1番手と2番手のカラッツァと國分のバトルが始まった。タイヤはふたりともソフトでスタートしている。國分はスリップストリームを効かせて1周目のミュルサンヌ立ち上がりでカラッツァをかわしトップに立ったが、2周目に入ってオーバーランをしてしまいカラッツァ、ロペスに次ぐ3番手へ順位を落とした。

 國分の背後にはミディアムでスタートしたルビラーが接近する。宮園は2周でミディアムを捨て、ハード2周、ソフト4周と割り振る奇策に出た。

 國分はタイヤを労るロペスを3周目に抜き2番手に復帰すると3周目にロペスとともにピットインしてミディアムに交換した。一方トップを走るカラッツァはソフトのまま4周を走ってミディアムに交換した。

 レースの折り返しを迎えてカラッツァがトップ、1秒遅れて國分が続き、國分に迫っていたロペスはインカットのペナルティを受けて後退した。先頭のカラッツァはきわめてスムーズな走りを展開、國分を引き離しにかかった。

 残り2周となったところでトップ3は一斉にピットイン、ハードタイヤに交換して勝負に出た。國分は燃料補給を最小限にしてカラッツァより先にコースへ復帰、トップに立った。残るは2周、戦いのポイントは燃料消費だった。

グランツーリスモ・ワールドツアー第5戦東京/國分諒汰
グランツーリスモ・ワールドツアー第5戦東京/國分諒汰


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