ラグナセカで開催されたNTTインディカー・シリーズ第15戦モントレーGP。19日に行われた決勝レースは、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がポール・トゥ・ウイン。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、レース中盤にスピンを喫し、接触でポジションダウン。マシンを修復するも、メカニカルトラブルでリタイアに終わった。
スタートで2番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が並びかけるも、ポールのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がトップをキープ。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は、オープニングラップで8番手か5番手にジャンプアップする。
2周目、ロッシがハータと接触しコースアウト。イエローコーションとなる。
レースは5周目に再開。ハータ、ウィル・パワー、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)、ディクソンと続き、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)はマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)に交わされてしまう。さらに翌周にはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がオーバーテイクし、7番手と厳しい序盤に。
11周目、2番手のパワーがエンジントラブルでピットイン。優勝争いから離脱してしまう。
13番手スタートのロマン・グロージャンは、15周目にディクソンを交わし3番手までジャンプアップする。
16周目終わりで2番手のパロウ、そしてディクソンがピットイン。ハータはリードを築き、19周目終わりで1回目のピットインし、ブラックタイヤに変更。
最初のコーションでピットインを行った佐藤琢磨は、レッドタイヤで快適に飛ばし各車がピットインを行うと2番手を走行。22周目、3番手のパロウがその琢磨をオーバーテイクし、トップのハータを追いかける。
38周目、11番手までポジションを上げていた琢磨だったが、コークスクリューでスピンを喫しディクソンと接触。マシンを破損してしまう。
39周目終わりでパロウがピットインし、ブラックタイヤに変更する。ハータは43周目終わりでピットに向かい、トップでコースへと復帰する。
ハータとパロウは1秒差以内でトップ争いを展開するも、パロウは燃費走行を強いられ徐々に差が開いていく。
残り30周を切って、パロウと3番手のオワードがラストピットへ。ハータは67周終わりでピットイン。
各車ラストピットを終えると、トップはハータ。2番手にパロウ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、オワード、エリクソンの順でレースは残り20周へ。
ラストスティントをレッドタイヤで挑んだ7番手のロマン・グロージャン(デイル・コイン)は自己ベストを更新しながら前を追いかけていく。
79周目にシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)を交わし6番手に浮上したグロージャン。さらにエリクソンをオーバーテイクし、81周目にはオワードを捉え4番手に。
グロージャンは、84周目にレイホールを交わし表彰台圏内に。前を走るパロウとは9秒差。1周で約1秒ずつ詰めていく。
いいペースでパロウを追っていたグロージャンだが、周回遅れのジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)と接触しタイムロス。残り5周で両者の差は2.6秒に。
ハータはリードを守りトップチェッカー。2年前と同じくポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。2位にパロウ、グロージャンは1.7秒差まで迫るも3位となり3度目の表彰台を獲得した。
ランキング2位のオワードが5位フィニッシュでパロウとは35ポイント差に開いてしまった。
ニューガーデンは7位までポジションを上げるも、パロウとは48ポイント差でチャンピオン争いは厳しい状況となり、ディクソンは13位フィニッシュでチャンピオン争いから脱落となった。
パロウは、初のシリーズチャンピオン獲得へ有利な状況で最終戦へと挑む。
■NTTインディカー・シリーズ第15戦モントレーGP決勝レース結果
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | Laps | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 26 | C.ハータ | アンドレッティ・オートスポート | H | 95 | 1 |
2 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 95 | 4 |
3 | 51 | R.グロージャン | デイル・コイン・ウィズ・RWR | H | 95 | 13 |
4 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 95 | 12 |
5 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 95 | 6 |
6 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 95 | 7 |
7 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 95 | 17 |
8 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 95 | 9 |
9 | 45 | O.アスキュー | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 95 | 5 |
10 | 18 | E.ジョーンズ | デイル・コイン・レーシング | H | 95 | 14 |
11 | 28 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポート | H | 95 | 19 |
12 | 3 | S.マクラフラン | チーム・ペンスキー | C | 95 | 16 |
13 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 95 | 8 |
14 | 14 | S.ブルデー | A.J.フォイト・レーシング | C | 94 | 21 |
15 | 60 | J.ハーベイ | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 94 | 20 |
16 | 20 | C.デイリー | エド・カーペンター・レーシング | C | 94 | 18 |
17 | 48 | J.ジョンソン | チップ・ガナッシ | H | 94 | 25 |
18 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 94 | 24 |
19 | 7 | F.ローゼンクヴィスト | アロウ・マクラーレンSP | C | 94 | 15 |
20 | 29 | J.ヒンチクリフ | アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート | H | 94 | 11 |
21 | 59 | M.チルトン | カーリン | C | 94 | 10 |
22 | 77 | C.アイロット | フンコス・ホーリンガー・レーシング | C | 94 | 26 |
23 | 4 | D.ケレット | A.J.フォイト・レーシング | C | 94 | 27 |
24 | 06 | H.カストロネベス | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 94 | 22 |
25 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 93 | 2 |
26 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 93 | 3 |
27 | 30 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 83 | 23 |