2023年3月10〜12日に『ニューカッスル500』で新時代幕開けの日を迎えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップだが、フォード陣営の一角としてシングルカー体制で参戦するブランシャード・レーシングチーム(BRT)が、新車両規定“Gen3”で1番乗りとなる第7世代『フォード・マスタング・スーパーカー』を公開した。
2023年仕様車として姿を見せたトッド・ヘイゼルウッドの3号車は、引き続き『クールドライブ・レーシング』のエントリー名で参戦することがアナウンスされ、ここまでは開発車両が各サーキットで精力的な周回を重ねてきていたが、チームが所有および製造した最初のGen3車両となる同車は、すでにウイントン・レースウェイでのシェイクダウンを実施している。
チームオーナーで代表を務めるティム・ブランシャードは、ヘイゼルウッドより前にコクピットに収まると、最初のインスタレーションラップを担当。そのうえで「印象的なクールドライブ・オートパーツのカラースキームをまとった、新しい“BRT001”は素晴らしいルックスになった」と満足げな表情をみせた。
「このメタリックブルーのペイントは、クルマの仕上がりを非常にプロフェッショナルに見せるだけでなく、じっと座っているだけで速く見えてくるね。このBRTのチームは、真新しいマスタングの製造において素晴らしい仕事をした。彼らはあらゆる面で完璧を目指しており、この新規定車両をよく見ると、細部へのこだわりを実感できる」と続けたブランシャード代表。
「チームが行ってきた深夜にもおよぶ長時間のコミットメントが、2023年にいくつかの素晴らしい結果で報われるよう、私もこれまで以上に懸命に取り組んでいる。フォードのファンは、我々のブルーのクールドライブ・マスタングをきっと気に入ってくれると確信しており、そのためにもテストと開発プログラムを継続したいと思っているよ」
代表からシートとステアリングを引き継いだレギュラーのヘイゼルウッドも、初のGen3シェイクダウンはチームにとって「完璧」なものだったと応じた。
「それは特別な日だった。最初のGen3車両であっただけでなく、最初の自社製BRT車両でもあったからね」と続けた2017年のスーパー2チャンピオン。
「非常に多くの作業が行われ、ティム(・ブランシャード代表)が最初のラップを走るのを見守る……そんなチームの感情を見るのも特別だったよ」
「今年ドライブする予定のマシンで最初のラップを走ることで、何が期待できるかについての素晴らしい洞察を得ることができる。このクルマを最大限に活用する方法を理解することは、大きな挑戦になるだろうね。それは関係者全員にとって素晴らしいことであり、僕らのシリーズにとっても素晴らしいことだ」