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海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.03.05 13:17
更新日: 2023.03.05 15:25

岩佐歩夢「タイヤのデグラデーションが想定より早かった」【FIA F2第1戦レース1/ドライバーコメント】

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海外レース他 | 岩佐歩夢「タイヤのデグラデーションが想定より早かった」【FIA F2第1戦レース1/ドライバーコメント】

 3月4日、2023年FIA F2第1戦サクヒールのスプリントレース(決勝レース1)が開催され、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)が優勝。2位はデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)、3位はビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)が獲得している。ホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢は4位でチェッカーを受けた。

 ここでは第1戦サクヒールのスプリントレース(決勝レース1)後の岩佐をはじめとする、各ドライバーのコメントをお届けする。

■ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)/決勝レース1:優勝

「とてもうれしい。もちろん、勝利を得るには長い時間がかかったけど、ついに手にすることができたんだ。10秒以上の差で勝てたのは特に大きいね。クルマも素晴らしかったし、とにかくすごくハッピーだ」

「(初勝利まで時間を要した理由を問われ)いろいろな要因があると思う。この数年で、僕もずいぶん成長したと思しね。FIA F2へのステップアップのタイミングも悪かったというか、環境が整っていなかったというか……。でも、外的要因でうまくいかなかっただけで、自分では勝てると思っていた。今ようやく、自分の本当のポテンシャルを発揮できるようになったんだ」

「(タイトルに挑戦できるマシンを手にしたかと問われ)そうだね、レースに勝てるマシンを用意してくれた。もちろん、昨年も同じような手応えもあった。シーズンのスタートがうまくいっていたのに、首を痛めてしまった。また、ポールポジションの可能性もあると思う。もちろん、レベルは非常に高いからわずかなミスを犯すだけで、レースウイークがどうしようもなくなることもあるけどね」

「そして、この勝利をエイドリアン・カンポス(2021年没)に捧げる。彼がいなければ、おそらく僕はここにいなかったと思うから」

2023年FIA F2第1戦サクヒール ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)
2023年FIA F2第1戦サクヒール ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)

■デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)/決勝レース1:2位

「全体的にペースはよかったと思う。スタートは良くなかったけど、その後は落ち着いて、ひとつひとつクリアしながらいいレースができたから、とても楽しかった。シーズンのいいスタートが切れたと思う。トップに挑戦するには少し距離がありすぎたが、それ以外は満足しているよ。レース1で良いポイントを獲得できたので、明日のフィーチャーレース(レース2)に自信を持って臨むことができると思う」

「このサーキットは熱の影響を受けやすいし、僕たちはみんなソフトタイヤを履いていたから、繊細なコントロールが求められたけど、序盤から少し落ち着いていられたと思う。みんなが戦っている間、僕は少し後ろにいて、すべてを冷静に保とうとしたんだ。そしてレース中盤のある時点で、僕のペースが(ライバル勢よりを)上回り、その瞬間に前進することができた」

2023年FIA F2第1戦サクヒール デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)
2023年FIA F2第1戦サクヒール デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)

■ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/決勝レース1:3位

「今日の自分のレースを本当に誇りに思う。また、私にこのマシンを与えてくれたをチームにも誇りを感じている。正直なところ、僕はかなりプッシュしていた。タイヤにグリップがあると感じ、ひたすら攻めて、多くのチャンスを得た。本当はトップに出たかったけど、ある時点からタイヤをマネージメントしなければならなくなった。それに、いくつかのミスを犯してしまい、再びライバルと戦うことができなくなった。だから、マシンをコースにとどめ、ポジションを守ってゴールすることが重要だったんだ」

「歩夢やハウガーとのバトルは、本当にクリーンでよかったね。お互いにリスペクトし合っていて、シーズン初戦としては良いことだと思う。僕たちはスタートの際に少し興奮気味だから、あのようにクリーンなバトルを楽しむことができるのは、とてもいいことだと思うね」

2023年FIA F2第1戦サクヒール ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)
2023年FIA F2第1戦サクヒール ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)

■岩佐歩夢(ダムス)/決勝レース1:4位

「事前のテストではマシンはいい感触で、リザルトはあまりいいとは言えませんでしたが、ポテンシャルはあると感じていました。しかし、予選は自分のドライビングのロスもあり、苦しい展開となりました。データ上、そのロスがなければ2、3番手まではいけるかもしれなかったですが、トップを奪うのは難しい状況でした」

「スプリントレースはとても苦しい展開でした。タイヤのデグラデーションが出るタイミングが想定よりかなり早かったです。自分としては1周目からタイヤマネージメントには気を遣い、そのドライビングは悪くなかったとデータ上もわかっているので、気温の高いフィーチャーレースに向けてマシンのセットアップを改善しなければならないので、これからエンジニアと検討します」

「2年目の今シーズンはチャンピオンが目標であることはもちろんですが、あまりそればかりに気を取られてもいけないので、目の前の1レース、1セッションで全力を尽くせるようがんばります。そして、攻めの姿勢を持って、昨シーズンの後半のような戦いを続けていければ、結果は必ずついてくると思っています」

2023年FIA F2第1戦サクヒール レース1表彰台
2023年FIA F2第1戦サクヒール レース1表彰台

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