3月5日、2023年FIA F2第1戦サクヒールのフィーチャーレース（決勝レース2）が開催され、テオ・プルシェール（ARTグランプリ）が優勝。2位はラルフ・ボシュング（カンポス・レーシング）、3位はゼイン・マロニー（ロダン・カーリン）が獲得している。ホンダ＆レッドブル育成の岩佐歩夢は8位でチェッカーを受けた。
ここでは第1戦サクヒールのフィーチャーレース（決勝レース2）後の岩佐をはじめとする、各ドライバーのコメントをお届けする。
■テオ・プルシェール（ARTグランプリ）／決勝レース2：優勝
「素晴らしい週末で、こんな完璧なレースは信じられないほどだね。とてもいいレース、そしていいスタートだった。後ろのクルマがすごく後ろにいたのを見て、『これはいい、ターン1でいいラインを取れる』と思ったんだ」
「そのあとセーフティカーが入り、その際にラルフがオプションタイヤを履いていることがわかった。彼の後ろで自分のタイヤを消耗させたくはないから、彼を後ろに従えておくことが大きな目標だった。最後は、スティント終盤で少し遅くなってしまった」
「でも、チームはとても良い戦略を持っていて、落ち着いていたし、適切なタイミングでピットストップができたことが重要だ。昨日のスプリントレースも良かったし、今日のレースには勝てた。予選では0.7秒差でポールも獲れたし、すごいことだよ。この週末はとてもよかった」
「（昨年の優勝とは違う？）まず、今年はポールを獲得しているし、週末はずっと速かった。昨年は予選2位を獲得したけど、もう少し苦戦していたね。今年はより改善して、クルマも素晴らしかった。ARTグランプリ、そして僕を助けてくれたザウバーアカデミーに感謝している」
「チームは素晴らしい仕事をしてくれた。チームメイトのビクトール（・マルタンス）も週末を通して速かったけど、残念ながら、彼はいくつかのトラブルを抱えていyた。それがなければ、確実に表彰台に上ることができたはずだ」
「今回の勝利は僕にも、そしてチームにも大きな自信を与えてくれるものだ。昨年もこのような状況になったけど、いくつかのミスを犯してしまいました。でも、これからは二度とミスをしないように努力したい。そのためにFIA F2参戦3年目に入ったんだ。これまでの経験が僕を助けてくれるだろう」
■ラルフ・ボシュング（カンポス・レーシング）／決勝レース2：2位
「できれば大きなポイントを取りたかったから、ある種ギャンブル的な戦略を取ることにしたんだ。スタートで、トップ10の中でオプションタイヤを履いていたのは僕らだけだったと思う。最初の1周はすごく楽しかったし、クルマは本当に素晴らしかった。2レースとも楽しめたので、チームには本当に感謝している。信じられないようなクルマだった」
「今週末の僕らのペースは非常によかったから、前にいるクルマとは逆のことをやって、クリーンエアのもとで走ろうと思っていたんだ。実際、それがうまくいったんだ。だからすごくうれしいよ」
■ゼイン・マロニー（ロダン・カーリン）／決勝レース2：3位
「正直なところ、クレイジーだと思う。予選ではいいペースがあったけど、アタック中に大きなミスをし、かなり後ろからのスタートを強いられた。でも、ペースが良かったから、昨夜はベッドに入ったときから「1、2点でも取れれば」と思っていた」
「それが、今日は表彰台だった。これは素晴らしい結果だ。チームも、クルマも、信じられないようなものだった。シーズン開幕を飾るにふさわしい、素晴らしいレースだった。もちろん、序盤の混乱をもっと上手く避けることができれば、もっと上位に行けたかもしれない。次のサウジアラビアでもいいレースができることを願ってるよ」
「FIA F2参戦は本当に大きな一歩だ。今週末はとても大変だった。テストも本当に苦労した。この週末に入るとペースが上がっているように見えたが、予選で愚かなミスを犯してしまい、すべてが後手に回ってしまった。僕の周りにいるドライバーはより経験豊富だから、彼らについていき、シーズンを通してできるだけ多くのことを学ぶ必要があると感じている」
■岩佐歩夢（ダムス）／決勝レース2：8位
「フィーチャーレースはとても残念な結果に終わりました。一番の原因はタイヤストラテジーがうまくいかなかったことで、それによって（前車の背後を走る）フォローイングでタイヤを痛めてしまい、タイヤを保たせることができませんでした」
「このサーキットはアンダーカットがしやすく、ラップタイムにも影響が大きいため、ピットインのタイミングには気を遣っていたのですが、結果的にチームメートが先に入ったことで自分のタイミングが合わずに、うまく噛み合わない状況でした。クリーンエアで走れていれば、あそこまでタイヤのデグラデーションもひどくならかったと思うので、ポジションを守ることもできたと思います」
「次戦に向けて自分はドライビング、そしてチームとともにストラテジーとマシンに関して改善を進めていかなければならないと思っています」
