第107回インディ500のエントリーリスト発表。優勝経験者9人、チャンピオン7人が名を連ねる

　5月28日に決勝レースを控える第107回インディアナポリス500マイルレースのエントリーリストが発表された。日本人ドライバーの佐藤琢磨は3度目のインディ500制覇を目指し、今季は名門チップ・ガナッシ・レーシングから参戦する。

　2022年のインディ500ではマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）が、スウェーデン人では1999年のケニー・ブラック以来となるインディ500初勝利を挙げた。第107回大会となる2023年もNTTインディカー・シリーズの第6戦に組み込まれ、今年は9人の優勝経験者を含む34人がエントリーを行った。なお、フルグリッドは33台となるため、1台が予選落ちを喫する状況だ。

　今大会には、2001、2002、2009、2021年と4度のインディ500優勝を誇るエリオ・カストロネベス（メイヤー・シャンク・レーシング）をはじめ、名門チップ・ガナッシ・レーシングから2017、2020年と2度の優勝を誇る佐藤琢磨と2008年勝者のスコット・ディクソン、そして優勝経験者としてアロウ・マクラーレンからトニー・カナーンとアレクサンダー・ロッシ、さらにライアン・ハンター-レイ（ドレイヤー&レインボールド・レーシング）、ウイル・パワー（チーム・ペンスキー）、シモン・パジェノー（メイヤー・シャンク・レーシング）、エリクソンという9名のインディ500ウイナーがエントリーを行った。

　記録面では、2023年のインディ500でカストロネベスが5勝目を挙げると単独最多勝利数トップに立つ。48歳のカストロネベスとカナーンには、1987年に優勝したアル・アンサーが持つインディ500史上最年長優勝記録を更新の可能性もある。また、エリクソンが2年連続優勝を達成すると2001、2002年のカストロネベス以来の記録となる。

　インディカー・シリーズのチャンピオン経験者はスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）、ハンター-レイ、カナーン、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）、パジェノー、アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ・レーシング）、パワーの7名が名を連ね、ルーキーはアグスティン・カナピノ（フンコス・ホーリンガー・レーシング）、RC・エナーソン（エイベル・モータースポーツ）、ベンジャミン・ペデルソン（A.J.フォイト・エンタープライズ）、スティング・レイ・ロブ（デイル・コイン・ウィズ・RWR）の4名がエントリーを行っている。

　第107回インディ500の走行は16日からプラクティス走行がスタートしているが、初日は雨のためキャンセルに。プラクティスは19日まで行われ、20日と21日にスターティンググリッドを決定する予選が行われた後には、22日に2時間のプラクティス。そして26日の伝統の最終練習“カーブデイ”を経て、28日に決勝レースのグリーンフラッグが振られる予定だ。

■第107回インディアナポリス500マイルレース／エントリーリスト