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F1ニュース

投稿日: 2009.09.09 00:00
更新日: 2018.02.15 15:08

「ロッシはF1にはもったいない」とモス


 MotoGPの世界チャンピオン、バレンティーノ・ロッシがF1イタリアGPでフェリペ・マッサの代役としてF1に乗るようフェラーリから打診されていたことが明らかになり、本人は将来のF1転向の可能性を否定していないが、元F1ドライバーの“無冠の帝王”スターリング・モスは、「ロッシはF1にはもったいない」として、彼のF1転向に反対している。

 二輪で8度の世界チャンピオンを獲得しているロッシは、将来のF1転向について“絶対ないとはいえない”と述べている。
「テストをする可能性があったけれど、バイクの世界から去るという決断はできなかった」とロッシはテレビ局TG1に対して語り、フェラーリから「バイクの方は今どうなっている? F1に来てほしい」と言われたことを明かした。
「テストで僕が速かったことから始まったことだ。でも自分はまだ若いと感じているし、僕には時間がある。絶対ないとはいえないよ」

 しかしモスは、陽気な彼の性格はF1の世界には合わないだろうと心配している。
「ロッシが望むなら、彼がF1で成功するのは確かだと思う」とモスはバイザーダウンに対して述べた。
「ひとつのモータースポーツカテゴリーでうまくやれる人間は他でもうまくやれるものだ。ロッシにはとてつもない才能があり、スピードへの理解も持ち合わせている。(二輪を)引退する時点で32歳だったとしても、彼はF1で成功するはずだ。ただ、私個人としてはそれは勧められない」
「彼はF1にはもったいないと思う。彼はそのユーモアのセンスでパドックを激変させるだろう。彼が真剣にF1でレースをしたいと思うなら、そう望む気持ちと強いやる気で成功を収めることができるはずだ。でも私は、彼はそうすべきではないと思う。彼にとって後退になってしまうからだ。F1のパドックの雰囲気は二輪のそれとは違って、それほど楽しいものではないし、もっとずっと真剣な雰囲気だ。彼がエンジョイできるとは思えない」