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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.05.04 00:00
更新日: 2018.02.15 13:05

その差0.2秒! MOTUL GT-R、PETRONAS SC430を抑えポール・トゥ・ウインで富士を制す


 スーパーGT第3戦富士は88周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたMOTUL AUTECH GT-RがPETRONAS TOM'S SC430を0.2秒差で抑え今季初優勝を飾った。2位はPETRONAS、3位はARTA NSXが入った。GT300クラスはARTA Garaiyaが優勝を飾った。

 ゴールデンウイークの一戦は、例年同様たくさんのファンがスタンドから見守る中決勝レースの火ぶたが切られた。スタートでは、ポールポジションのMOTUL AUTECH GT-Rが飛び出したが、すぐ後方につけたIMPULカルソニックGT-R、ARTA NSXがトップをうかがう。しかしオープニングラップのヘアピン進入でIMPUL GT-Rが姿勢を乱し、アウト側にいたARTA NSXにヒット! IMPUL GT-Rは大きくフロントを破損、ARTA NSXは遅れることになってしまった。

 ここで2番手に浮上したのが、後方から素晴らしいジャンプを決めたHIS ADVAN KONDO GT-RでトップのMOTULに迫る。いったん上位陣は差が開くが、GT300クラスの周回遅れが出始めると9周目に一気に上位の差が縮まり、最終コーナーでHIS GT-Rがインへ! MOTUL GT-Rをかわしトップに浮上した。さらにその直後につけたPETRONAS TOM'S SC430、ENEOS SC430、後方から次々に前をオーバーテイクしてきたRAYBRIG NSXと5台のバトルで序盤は大いに盛り上がった。

 トップのHIS GT-Rと2番手MOTUL GT-Rは1回目のピットインを同時に実施。ここでニスモのピット作業の妙が出て、MOTUL GT-Rが逆転でトップに浮上する。しかし、ピットインを遅らせたPETRONAS TOM'S SC430がMOTUL GT-Rの前へ。冷えたタイヤで脇阪寿一がブノワ・トレルイエを防ぎきり、中盤戦はPETRONASがトップでレースが推移する。MOTULの後方では、HIS GT-Rを先頭にENEOS SC430、KRAFT SC430、ARTA NSXの3番手争いが激化。途中、KRAFT SC430がこの争いから脱落するも3台のバトルは2回目のピットインまで続くこととなった。

 2回目のピットインでは、PETRONAS SC430がピットに向かった翌周にMOTUL AUTECH GT-Rがピットへ向かう。PETRONASは36秒を要したのに対して、MOTULはなんと27秒で作業を終え本山哲を送り出した。これでトップはMOTULがガッチリキープ。PETRONASとの差を5〜6秒に保つ展開となった。

 終盤、HIS GT-RをかわしたARTA NSXが終盤の遅れを取り戻す走りで3番手争いを制し単独走行へ。HIS GT-RはENEOS SC430との熾烈な4番手争いになるが、1コーナーでアグレッシブにインをついたENEOS SC430がオーバーランしてしまいHIS GT-Rが4番手をキープした。

 長丁場の400kmレース、本山は最終盤までPETRONASとのギャップをコントロールしているかに見えたが、なんとファイナルラップで周回遅れに引っかかってしまい、一気にその差が縮まる。あわや最終ラップの最終コーナーで逆転か!? と思われるほどだったが、本山がきっちり先頭をキープしそのままフィニッシュ! 0.2秒差でMOTUL AUTECH GT-RがPETRONAS TOM'S SC430を抑え、見事今季初優勝を飾った。3位はARTA NSXだった。

 GT300クラスは、序盤トップを奪ったダイシン アドバン Ferrariが、ポールからスタートのARTA Garaiyaの攻勢を抑える展開になる。コーナリングに優るARTA Garaiyaに対して、ダイシン アドバン Ferrariは圧倒的なストレートスピードで対抗。見応えのあるバトルが展開された。

 しかし、ダイシン アドバン FerrariがかわされてしまうとARTA Garaiyaが好ペースで後続を引き離し盤石のレースに。ダイシン アドバン Ferrariに12秒の差をつけフィニッシュした。3位には序盤ウェッズスポーツIS350とのバトルを展開、これを制したM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が入っている。

スーパーGT第3戦 FUJI GT 400km RACE
決勝結果
天候:晴れ 路面:ドライ
pos.No.CarDriverLapsGrid/Timern
GT500
11MOTUL AUTECH GT-R本山哲/B.トレルイエ881/1'34"622rn
236PETRONAS TOM'S SC430脇阪寿一/A.ロッテラー882/1'34"694rn
38ARTA NSXR.ファーマン/伊沢拓也883/1'34"705rn
424HIS ADVAN KONDO GT-RJ-P.デ・オリベイラ/荒聖治888/1'40"428rn
535KRAFT SC430石浦宏明/大嶋和也885/1'35"102rn
66ENEOS SC430伊藤大輔/B.ビルドハイム886/1'35"631rn
73HASEMI TOMICA EBBRO GT-RR.クインタレッリ/安田裕信887/1'36"981rn
832EPSON NSXL.デュバル/中山友貴8811/1'35"886rn
938ZENT CERUMO SC430立川祐路/R.ライアン889/1'35"579rn
1039DUNLOP SARD SC430A.クート/平手晃平8812/1'35"974rn
11100RAYBRIG NSX井出有治/細川慎弥8710/1'35"714rn
1217KEIHIN NSX金石年弘/塚越広大8714/1'36"021rn
1318ROCKSTAR童夢NSX道上龍/小暮卓史8713/1'36"015rn
1421ASTON MARTIN赤坂DBR9都筑晶裕/土屋武士8315/1'41"084rn
1512IMPULカルソニックGT-R松田次生/S.フィリップ634/1'34"954rn
以上完走(規定周回数:61Laps)
GT300
143ARTA Garaiya新田守男/高木真一821/1'42"936rn
281ダイシン アドバン Ferrari青木孝行/藤井誠暢822/1'43"235rn
37M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7谷口信輝/折目遼815/1'44"242rn
426UP START タイサンポルシェ黒澤治樹/阿部翼8111/1'45"451rn
519ウェッズスポーツIS350織戸学/片岡龍也813/1'43"842rn
646エスロードMOLA Z星野一樹/柳田真孝8114/1'45"673rn
731avex apr COROLLA Axio坂本雄也/山内英輝819/1'45"371rn
874COROLLA Axio apr GT井口卓人/国本雄資818/1'45"258rn
92プリヴェ アップル 紫電加藤寛規/吉本大樹8018/1'46"298rn
105マッハGOGOGO車検320Rマッハ号玉中哲二/赤鮫オヤジ806/1'44"430rn
1130RECKLESS KUMHO IS350佐々木孝太/山野直也8012/1'45"516rn
1255J-TRUST F-PROおうとキット ポルシェ山岸大/小泉洋史7915/1'45"731rn
13111石松with ARKTECH GT3壺林貴也/池田大祐7913/1'45"549rn
14110KUMHO "ARKTECH SG-1"谷川達也/K.ハンボン7917/1'45"882rn
1510JIMGAINER ADVAN F360植田正幸/川口正敬7819/1'46"501rn
16666FieLDS BOMEX 320R周防彰悟/山下潤一郎/宮本隆士7820/1'46"523rn
17808初音ミク Studie GLAD BMW Z4菊地靖/田ヶ原章蔵7621/1'50"317rn
1866triple a ムルシェ RG-1山西康司/余郷敦/M.アピチェラ707/1'44"552rn
1988triple aガイヤルドRG-3松田秀士/坂本祐也5816/1'45"878rn
以上完走(規定周回数:57Laps)
R87giraffaガイヤルドRG-3井入宏之/和田久5310/1'45"448rn
R11JIMGAINER ADVAN F430田中哲也/平中克幸414/1'43"932
ファステストラップ:
rnGT500:ENEOS SC430/ビヨン・ビルドハイム 1'36"343(67/88)
rnGT300:ARTA Garaiya/新田守男 1'44”738(48/82)
rnペナルティ:
rn※CarNo.12は、2009 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第30条1.a.およびb.(接触) 違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。
rn※CarNo.1

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