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投稿日: 2010.08.09 00:00
更新日: 2018.02.23 11:39

インディカー第12戦決勝:フランキッティが反撃


 8日、オハイオ州コロンバスの郊外で行われたIZODインディカー・シリーズ第12戦ミドオハイオ決勝。ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)がポールスタートのウィル・パワー(ベリゾン・ペンスキー)を抑え、今季2勝目を挙げた。自己最上位の3番手スタートだった佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)は、28周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)と接触しリタイアとなった。

 午後3時にスタートが切られた第12戦ミドオハイオ。3番手スタートの琢磨がオープニングラップでフランキッティを交わし2位へ浮上する。しかし4周目に再び抜き返され、パワー、フランキッティ、琢磨の順でレースは進む。

 23周目、ジャスティン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)とEJ・ビソ(KVレーシング)がクラッシュしこの日初めてのイエローコーションへ。各車最初のピットストップに入る。

 コーション前にピットストップを済ませていたアレックス・タグリアーニ(FAZZT)とトニー・カナーン(アンドレッティ・オートスポーツ)がステイアウトして上位に浮上。先にピット作業を終えたフランキッティがパワーの前へ出る。琢磨はピット作業に手間取り11番手にポジションダウンしてしまう。

 リスタートが切られた28周目、再び上位集団に追いつきたい琢磨だったが前を行くディクソンと接触し止まりきれずタイヤバリアへ。ここでリタイアとなってしまった。再びイエローとなりレースは、タグリアーニ、カナーン、フランキッティ、パワー、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)の順で中盤戦へ。

 トップをキープしていたタグリアーニが56周目にピットに入りレースは動き出す。アンダーグリーンのまま各車2回目のピットを済ますとフランキッティがトップに立つ。同一周回でピットインしたパワーだったが、フランキッティの前には出れず2番手。エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、タグリアーニが続く。

 68周目に再びイエロコーションとなり最後のピットストップを終え、レースはいよいよ終盤戦に突入。上位ふたりの攻防戦が繰り広げられる。リスタートでトップをキープしたフランキッティ、1秒離れずパワーが追いかける。15周にわたる接近戦は、ファイナルラップ前に自己ベストを出したフランキッティがパワーを抑えきりチェッカーフラッグを受けた。

 0.5234秒差の決着は、ロード/ストリートコース戦においてインディカーシリーズ史上3番目に接近したレースだった。フランキッティはインディ500以来の勝利で今季2勝目。ランキングトップのパワーとの差をわずかに縮める。インディカーとチャンプカー合わせオープンホイール25勝目を挙げたフランキッティは、「12年前にここで初めてポールを獲ったんだ。非常に満足だよね。毎周、予選アタックのように走り続けたんだ。最初のピットストップでクルーがウィルの前に出してくれたことがキーだった。コース上で彼を抜くのは難しいからね」と喜びを語った。

 一方敗れたものの2位に入り、ランキングトップを守るパワーは「ダリオは速かった。ここは抜きにくいコースだし、彼のミスを待っていたんだけど……。この結果で今日は満足だよ。けど、これからは追いかけてくるダリオの前でフィニッシュすることが必要だね」とコメント。

 カストロネベスが3位。タグリアーニは4位に入り今季最上位をゲット。ルーキーの女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロ(HVM)が自己最高位となる8位に入った。武藤英紀(ニューマン・ハース)は、18位でレースを終えている。

●IZODインディカー・シリーズ第12戦ミドオハイオ ハイライト(www.indycar.com)


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