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F1ニュース

投稿日: 2016.03.02 00:00
更新日: 2018.02.17 13:15

シルバーアローが今季初のソフトで貫禄の首位


 1日、スペインのバルセロナで幕を開けた今シーズン2回目のF1合同テスト初日は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが総合トップタイムをマークした。

 前回に引き続きカタルニア・サーキットで幕を開けた今季2回目となる開幕前最後の合同テストは快晴のドライコンディションのもと行われ、プレシーズン初のソフトコンパウンドを履いたメルセデスW07がタイムシートのトップにつけた。

 この日もふたりのドライバーを起用したメルセデスは、朝のセッションでロズベルグを走らせ、午後にルイス・ハミルトンへスイッチ。午前中にステアリングを握ったロズベルグはランチブレイクを前に今季初のソフトタイヤを投入すると、少ない燃料で予選シミュレーションに取り組み、1分23秒022というベストタイムを記録。ウルトラソフトで前回最速タイムを出したフェラーリのベストから約コンマ2秒差と速さの片鱗を見せつけた。

 チームは午後のセッションでもハミルトンにソフトを履かせ、ショートランを実施すると、その後は3スティントで66周のレースシミュレーションを完了。午後だけで90周を重ねたW07はトータルで172周を走破している。

 そのメルセデス勢に次ぐ全体の2番手にはウイリアムズのバルテリ・ボッタスがつけた。ほぼトラブルフリーで123周を走破したボッタスは予選シミュレーションにも取り組み、ウルトラソフトでメルセデスのコンマ2秒差のタイムをマークしている。

 3番手はマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ。彼のMP4-31はランチブレイクを前に電気系のトラブルからテレメトリーデータに不具合が生じ、ピット出口でストップする場面もあったが、午後には無事コースへ復帰。開幕戦仕様により近い最新のパワーユニットを搭載したアロンソのMP4-31はトータル93周を走破、エンジンモードやドライバビリティ、タイヤコンパウンドの評価作業、空力のセットアップなど多くのデータを収集している。

 前回4日間のテストで3度のトップタイムをマークしているフェラーリはキミ・ライコネンが初日の走行を担当した。彼のSF16-Hは午後に入ってギヤボックストラブルから一時ストップするも、一日を通してミディアムタイヤを履いたライコネンは、スタート練習やピットストップ作業などにも取り組み、最終的には72周を走破。ベストタイムはソフトタイヤのアロンソにコンマ1秒差のものとなっている。

 5番手につけたレッドブルのダニール・クビアトは、RB12のブレーキダクトにトラブルが生じ白煙に包まれるなど、周回数は69周。ミディアムタイヤでのベストタイムも1分25秒台に終わった。

 6番手メルセデスのハミルトンに続いたのは、この日今季のカラーリングを披露したトロロッソで、初日のステアリングを握ったマックス・フェルスタッペンは個人最多の144周を走破。同様にソフトタイヤを履いたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが8番手につけている。

 今回のテストから新車C35を投入したザウバーは、システムチェックとデータ収集を中心にフェリペ・ナッセが103周を走り9番手。続く10番手につけたルノーのケビン・マグヌッセンはセッション終盤にストップし赤旗の原因を作ったが、最終的には119周を走りきった。

 エステバン・グティエレスがドライブしたハースVF-16は燃料系のトラブルで早めにセッションを終了。マノーのリオ・ハリアントもオイルリークの修復に時間を費やし、45周で初日を終えている。