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F1ニュース

投稿日: 2012.10.29 00:00
更新日: 2018.02.16 12:23

ピレリ、イタリア大統領から創業140周年の祝辞


ピレリ会長兼CEOマルコ・トロンケッティ・プロヴェラをはじめとする首脳陣が、ジョルジョ・ナポリターノイタリア共和国大統領と面会し会社創立140周年の記念の祝辞を受ける
2012年10月9日、ローマ

1872年に創業し、今年創立140周年を迎えたピレリの会長兼CEOのマルコ・トロンケッティ・プロヴェラ(Marco Tronchetti Provera)と主だった首脳陣は、10月9日に、ジョルジョ・ナポリターノイタリア共和国大統領と面会し、会社創立140周年記念の祝辞を受けました。

マルコ・トロンケッティ・プロヴェラのコメント:
「ピレリ社創立140周年を迎えて、ナポリターノ大統領より祝辞を頂戴したことを大変光栄に思います。この慶事を36,000人の全従業員と共に祝いたいと思います。ピレリの従業員はイタリアの優良企業であるこのグループで共に働くことを誇りに感じていると思います。我社はこの140年の間に著しく成長を遂げてきました。1872年以来、常に新しい境地に到達しようと、一貫して仕事に対し情熱と創造力を注ぎ込み、様々なアイディアや最先端の技術を実現して来ました。それは、1872年にわずか24歳の若さで会社を設立したジョバンニ・バッティスタ・ピレリが独自の近代性を提唱し、それを受け継いだ孫のレオポルドがイノベーションと研究開発にコミットし全力を注ぎ始めたときから変わることはありませんでした。常に未来志向である我々は、140年の歴史の重みは日頃はあまり感じてはいませんが、蓄積された経験の中で、イタリア工業史にしっかりと根を張っている我社は、その中における企業としての役割や責任を果たさなければならないと感じています」

今日のピレリ
創業1872年のピレリは、今日では2011年の売上高56.5億ユーロおよび販売本数6,600万本を誇る、世界第5位のタイヤメーカーとなっています。160ヶ国以上で事業を展開し、全従業員数約36,000人、4大陸13カ国(イタリア、ドイツ、ロシア、トルコ、ルーマニア、中国、エジプト、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、メキシコ、アメリカ、イギリス)に合計22のタイヤ生産設備を保持しています。

ピレリは、世界をリードするハイエンドおよびウルトラ・ハイエンドタイヤメーカーのひとつで、2015年までに、世界のプレミアムセグメントにおけるリーダーとなる目標を掲げています。研究開発に力を注ぎ、総売上高の約3%および、革新的技術を用いたトップレンジの売上高の7%を研究開発に投じています。ピレリタイヤの活動は、4輪用タイヤ(乗用車、SUV、軽商用車)および2輪用タイヤの各部門に分かれています。また、バス、トラック、農耕機械用タイヤ製造も行っています。イタリアをはじめ世界8ヵ所にあるR&Dセンターでは約1,200名の研究者を擁し、現在は約 4,500の特許ポートフォリオを保持しています。社外における研究センターや、大学、自動車メーカーなどのオープンイノベーションプロジェクトを考慮すれば研究者の数はその2倍になります。

2009年から現在まで、ピレリは合計約15億ユーロを研究開発に投資していますが、その内の約1.5億ユーロ以上は、セッティモ・トリネーゼにあるグループの最先端技術センターに投資されています。製造工程や製造施設におけるたゆまぬ技術革新を維持するという戦略の下、2015年には、ピレリの生産量の60%は10年以内に建設された工場で生産されることになります。その目標を追求する上で、ピレリは、国際的高レベル基準で策定されたサスティナブル・マネージメントに基づき運営されています。ピレリは、2015年までのインダストリアルプランで述べている通り、ステークホルダーの期待に対し最大限の成果を示すために、持続可能な環境·社会·経済計画のさらなる強化に取 り組んでいます。

1907年以来、モータースポーツ活動も活発化して、スーパーバイク世界選手権やフェラーリ·チャレンジ、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ、マセラティ・トロフィーといったワンメイクレースの独占タイヤサプライヤーを務めており、また、2011年〜2013年の3年間、技術革新の挑戦の場としてモータースポーツ界のトップに位置するFormula1TMにも独占タイヤ供給を行っています。この分野におけるコンパウンド開発やモデリングなどの技術は、乗用車用タイヤ開発にも生かされています。F1での経験はピレリブランドの拡充に貢献しており、2011年に実施されたインターブランド社によるブランド評価の価値は22.7億ユーロと見積もられています。それは、製品の優位性をはじめ、ピレリカレンダーの名声、Formula 1に参画していることのプレステージ性、ファッション業界への参入、そして、2002年から開始されたPzero工業デザインプロジェクト、2011年にミラノにオープンした最初の旗艦店Pirelli Corso Veneziaなどにおける、総合的な価値が評価されたものです。

140年の伝統は、ピレリをイタリア産業界の主役へと押し上げました。2009年、グループの文化および歴史的遺産や文書を広く普及させることを目的とした、ピレリ財団(Fondazione Pirelli)が設立されました。現在は、ピレリとピナコティカ・ディ・ブレラ、ファイ・フォンド・アンビエンテ・イタリアーノ、ペギー·グッゲンハイム·コレクションおよびトリエ ンナーレ·ディ·ミラノとのコラボレーションも進行中です。2007年ピレリは、毎年ミラノとトリノで開催されている国際音楽祭“MITOセッテンブレ・ムジカ”のスポンサー活動を開始しました。ピレリはまた、ミラノの文化に根ざしつつ国際的に開かれているハンガービコッカ財団(Fondazione Hangar Bicocca)の創始メンバーです。音楽と演劇の世界において、ピレリは、長年にわたってスカラ劇場財団をサポートし ており、現在はテアトロ・フランコ・パレンティとピッコロ・テアトロ・ディ・ミラノのパートナーでもあります。ピレリはまた、“La Milanesiana”をサポートしており、ISEC財団のインスティテューショナル・パートナーでもあります。


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