更新日: 2018.02.16 13:12
ポルシェ、来季WECのGTEクラスにワークス参戦
ポルシェAGは1日、2013年シーズンに向けて新しい991モデルのポルシェ911 GT3 RSRで、ル・マン24時間耐久レースを含むWEC世界耐久選手権に参戦すると明らかにした。
ル・マンでは圧倒的な成績を誇り、耐久レースの雄としてこれまで数多くの伝説を築いてきたポルシェ。ル・マンでは総合優勝を飾った1998年以来ワークスとしては参戦しておらず、ヨーロッパで活動するフェルバーマイヤー・プロトン、アメリカで活動するフライングリザードにより、GTEクラスでセミワークス待遇の911 GT3 RSRを走らせていた。
そんな中、ポルシェは2014年からル・マンのLMP1クラスにワークス参戦することを明らかにしているが、それに先立ち2013年から、LM-GTEカテゴリーでも2台のワークスカーを走らせることになった。
投入されるのは、最新の991モデルをベースに制作されるポルシェ911 GT3 RSR。2台体制でル・マン24時間を含むWECに参戦する予定で、活動を担うのはニュルブルクリンク24時間でポルシェの活動を担ってきた名門、オラフ・マンタイ率いるマンタイ・レーシングになるという。
「すでに新しい911 RSRは我々のエンジニアによって開発され、ワークスドライバーたちによってテストされている」と語るのはポルシェ・モータースポーツ代表のヘルムート・クリステン。
「ポルシェ911の50周年にあたるタイミングは、新しい活動を始めるのにこれ以上無いふさわしい時だろう」
今季のWEC世界耐久選手権では、LM-GTEプロクラスにはフェラーリ458を走らせるAFコルセ、ポルシェを走らせていたフェルバーマイヤー・プロトン、アストンマーチン・バンテージを走らせたアストンマーチン・レーシングが参戦していた。
今回、ポルシェAGが参戦することにより、フェルバーマイヤーとフライングリザードに対するポルシェからのサポートは打ち切られることになり、フライングリザードはALMSにおいて、GTCカテゴリーに移ることをすでに明らかにしている。