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F1ニュース

投稿日: 2009.04.17 00:00
更新日: 2018.02.15 12:53

中国GP金曜ドライバーズコメント:バトン「マシンバランスは最初よりかなりよくなった」


 2009年F1第3戦中国GPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ルイス・ハミルトンや2回目のトップ、ジェンソン・バトンをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第3戦中国GP金曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=1位/2=13位
乗ってすぐにマシンがよくなっていることが分かった。確実に安定性が向上しており、フロントのダウンフォースが増しているのを感じることができた。このレースに関しては一歩前進しているのは確かだね。コーナーにおいてもマシンのフィーリングはよくなっているし、明日以降に向けてとてもポジティブなベースラインができたと思う。オプションタイヤでの最初の走行は、とても安定していたと思う。ドロップオフは確実にコントロールできると感じたよ。今日はいい一日だったけれど、MP4-24の中速から高速でのバランスに関してはまだやるべきことがあるね。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=4位/2=9位
このレースに向けて、大幅なパフォーマンス向上がなされていて、すごく嬉しかった。ベストバランスを見つけるためにまだやるべきことはあるけれど、ここでは僕らのマシンは確実に安定性を増している。

3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=15位/2=12位
僕らはテクニカル面で厳しい状況にある。でも、身近な人たちに起こったこと、アブルッツォの人々の生活のことを考えると、他のすべてのことが、違う視点から見えてくる。モンテゼモロ会長の希望で、「Abruzzo nel cuore(アブルッツォを想う)」というメッセージをマシンにつけているが、これによって少しでも彼らの孤独が癒されればと思う。コース上のことに話を戻すと、僕らの選手権争いはますます厳しい状況になっていると思う。ここではKERSを搭載しなかったが、パフォーマンスはさらに低下し、しかもベストのマシンほどの空力ダウンフォースがない。マシンの開発を全力で進めていく必要があるね。でも、追いつくのは簡単なことではないのは分かっている。この困難な状況から抜け出す唯一の道は、努力すること、それだけだ。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=11位/2=14位
マシンバランスはそれほど悪くなく、KERSを積んでいないことは感じられない。ただ問題は、今トップに位置しているチームに比べて、僕らは遅すぎるということだ。なんとかマシンをよくしていかなければならない。現時点では僕らはタイトルを争うことはできない。でもチーム全員が必死に努力しているので、勝てるレベルまで挽回できるはずだ。戦うことを諦めてはならない。苦しい時期だが、僕らのグループは強いし、この状況から抜け出すために何が必要なのかを知っている。ソフト側のタイヤはオーストラリアよりはいいようだ。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=18位/2=17位
金曜の標準的なプログラムを終え、コースの性格をよく知り、タイヤコンパウンドを理解しようと努めた。オプションタイヤはとてももろく、プライムタイヤはうまく機能させるのが難しい。さらに、グランプリウイークエンドで初めてKERSを使った。これからデータのチェックと評価をしなければならない。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=16位/2=18位
通常の金曜と同じく、レースに向けてタイヤ評価を集中的に行った。タイヤは思ったように機能してくれないね。あとはマシンバランスを向上させる必要がある。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=9位/2=19位
僕らはタイムシートの下位に位置しているけれど、今日はレース向けの作業の方に集中していたので、それほど心配しなくてもいいと思う。明日午前中の3回目のフリー走行では、予選に向けた作業を行う。明日以降に向けて自信を持っていていいと思うよ。マレーシア同様、Q3入りを目指し、できるだけ多くのポイントを狙っていく必要がある。今日は全体的に正しいセッティングを見つけるのに苦労したが、タイムを見ても、今週末に向けて高い希望を抱いている。

8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=20位/2=16位
序盤はコースコンディションがとても悪かったが、時間がたつにつれてだんだんよくなっていった。ふたつのセッションの間にマシンをインプルーブしたけれど、もっとパフォーマンスを向上させる必要がある。セッティングにまだ完全には満足していないんだ。だから明日午前中には、予選でできる限りいい結果を出すために、多くの作業をやる必要があるね。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=6位/2=6位
忙しい金曜日になった。午前中は電気系統に問題が出て、時間を要したが、最終的には、セットアップとタイヤのプログラムをこなすことができた。1回目の走行の時はあまり良い路面状態ではなかったが、午後には良くなった。全体的には、クルマのバランスと速さはさらに良くなると期待している。今夜データを分析し、明日には改善できればと思う。決勝では再び上位を目指したい。

10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=8位/2=8位
今日はうまくいった。午前のセッションではラバーが乗っていない状態だったのでグリップがきかず、うまく乗りこなすのが大変だった。しかし、セットアップの点では、多くのことを確認することができた。2回目の走行では、1回目より、クルマのバランスが落ち着いたように感じた。明日のために、適切な方向に調整しなければならないが、週末に向けて悪くないスタートだ。

11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=10位/2=10位
僕らはとてもいい形で週末をスタートできたと思う。マシンを理解し、パフォーマンスを最大限引き出すという点において、僕らは進歩した。でもオプションタイヤをもっとうまく使えるようにするなど、まだやるべきことはある。オプションのもちがよく、1周以上はパフォーマンスがもったので、驚いた。30周走れるとは言わないが、予想していたよりはずっとよかったよ。マレーシアの後に小さなアップデートを行ったが、それがうまくいっているのが分かった。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=13位/2=15位
ここを走るのは初めてだったので、事前にレッドブル・テクノロジー・シミュレーターでかなりの時間を使って学習した。とても役に立ったから、今後ももっと使うつもりだ。具体的にどれぐらいとは言えないけれど、間違いなく役に立った。午前中にテクニカルトラブルが起きて、少し時間をロスしたけれど、午後にはすべて通常どおりに戻り、前進することができた。僕らはマレーシアの時よりコンペティティブに思える。間違いなく進歩しているよ。今日はパーフェクトなラップは1周もなかったので、明日はもっとうまくやれると思う。このコースは好きだよ。すごく大きくて、すごく新しくて、すべてがすごい!

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=5位/2=4位
今日は全体的にいい一日だった。あいにく、2回目のセッションでリヤサスペンションにトラブルが発生し、対処にかなり時間が必要だったので、予定より早く走行を終えなければならなかった。でも、役立つ情報を集めることはできた。どのチームもドライバーも、ここでの主な仕事は、異なるタイヤコンパウンドをなんとか使いこなすことだ。見て分かるように、グレイニングが一番の問題点だよ。でも、ありがたいことに、ヘルメットとバイザーがあるから、ラバーが飛んできても目に当たらないですむよ!

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=12位/2=5位
今日は通常のタイヤ比較を行った。ここではタイヤがかなりの難問になりそうだから、日曜に備えてタイヤ比較をするのは重要なことなんだ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたので、何の問題もなくマシンを走らせることができた。金曜にそれができると大きなプラスになる。マレーシアからすっかり乾いてここにやってきた。今日は完璧なドライビングコンディションだったね。明日僕らがどうなのか楽しみだ。今日は楽しかったよ。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=7位/2=2位
興味深い1日だった。タイヤと、ここでタイヤのベストなパフォーマンスをどう引き出せばいいのかを中心に、多くのことを学んだよ。でも、今の僕らにとって一番重要なのは、今季の僕らのパフォーマンスはコースごとにムラがないということだ。これからレースに臨むわけだが、僕らは去年のミスから学習したと思うので、それほど意外なことはないと思う。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=19位/2=7位
今日は少し苦戦した。午前中、タイヤの挙動が変だと感じたが、午後には少しよくなった。いいバランスを見つけるのにも苦労した。あとは明日の予選に向けてどこをよくできるかをチェックしなければならない。どういう戦いができるのか、楽しみだ。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=14位/2=11位
今年は開催時期が変更になった。30度ぐらいの気温に慣れていたから、そこまで気温が高くなくて、ドライブするのが楽だ。でも、タイヤに熱を入れるのには少し時間がかかる。ミディアムタイヤはロングランでは問題ないが、1周の走行には硬すぎる。一方、スーパーソフトは、1周ではいいんだが、ロングランでは予想どおりだめだった。全体的にうまくいき、作業を終えることができたし、全体のバランスもいい。このポジションに満足している。いいスタートが切れたね。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=17位/2=20位
今日のセッションにはあまり満足していない。マシンバランスがうまく見つけられないんだ。まだ安定性もないし、100パーセント快適に走らせることができない。今のところタイヤには問題はない。今日の気温だと、僕らはとても好調だね。これからやれることに関して考えがあるので、明日にはもっとよくなっているだろう。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=2位/2=1位
今日は最初は正しいセッティングを見つけるのに少し苦しんだが、最後の2回の走行で、マシンバランスはかなり改善された。ふたつの大きく異なるタイヤコンパウンドで膨大な作業を行い、ロングランをするとどういう状態になるのかをチェックした。今日はかなりコースが混雑していたので、一番気にかけたのは、なんとか前がクリアな状態で走れるようにすることだった。有意義な初日だったけれど、予選に満足いくバランスで臨めるようにするために、まだ少しやることはある。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=3位/2=3位
今週末の金曜も順調だった。今日はいい作業を行えたので、明日以降に役立ってくれるだろう。今日はタイヤテストに重点を置き、ソフト側のオプションタイヤをうまく使う最適の方法を評価し、タイヤの能力が分かったので、有意義だった。いろいろなことを試したが、午後に最後に使ったタイヤセットではグリップがよくなかった。コース上にはたくさんのタイヤかすがあるけれど、明日以降コースはきれいになるだろう。


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