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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2010.10.15 00:00
更新日: 2018.02.15 22:55

井口「地元で可夢偉のようなアツい走りをみせたい!」


 いよいよ16日に開幕するフォーミュラ・ニッポン第6戦オートポリス。今回、九州でのレースと言うことで注目が集まるのが、福岡県柳川市出身の井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)だ。そんな井口に、地元九州でのレースへの意気込みを聞いた。

 今季フォーミュラ・ニッポンにデビューした井口は、柳川で生まれ、高校生までを過ごした九州っ子。フォーミュラトヨタ・レーシングスクールを受講してからは御殿場に引っ越したが、全日本F3時代から大応援団が駆けつけるなど、このオートポリスでのレースは“地元レース”。全日本F3では、08年に優勝&2位、09年には連勝を飾るなど好成績を残しており井口も「好きなサーキットではあります」と認める。

 そんなオートポリスではあるが、井口はF3にステップアップするまでは「実は一度も走ったことはありません(笑)」という。とは言え、スーパーGTでも昨年はGT300クラスでフロントロウを獲得。「決勝はクラッシュ等もあり5位でしたけど、調子はすごく良かったですよ。相性は……いいっすね〜(笑)!」と笑う。

 しかし、今季は日本最高峰であるフォーミュラ・ニッポンに上り詰めたものの、思うような成績が挙げられていない井口。今季の戦いを「エントリーしている選手の顔ぶれをみても分かるように、日本のトップドライバーが戦うレースですし、体力面でも“絶対にうまくいかないだろうな”とは思っていました。でも、ここまでうまくいかないとは……ちょっと予想もしてませんでした(苦笑)。もっと早い段階で上との差も縮められると思っていたし、もっと速く走れる自信があった。それがことごとく毎戦、自分が思うようにいかなかったり……」と振り返る。井口が所属するDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGINGは今季1台体制で、ルーキードライバーにとってはレースウイークにデータが共有できないなどハンデがある。井口はそのあたりでも苦労しているようだ。

 とは言え、先述のようにこのオートポリス戦は井口にとっても地元であり、相性のいいレース。「たくさんファンの方も来ていただけると思いますので、恥ずかしい走りはしたくないですね」と気合もみなぎる。

「予選では今のところQ2には行けていないので、一歩ずつ……と言いたいところですが、正直ここではQ1に行きたい。レースも予選でQ1にうまく行ければ、抜きにくいサーキットですし、作戦をうまく立てて、最後まで集中力を切らさなれば、いいところに行けると思います。明日のフリー走行でどの位置にいるかということを明確に理解して、予選までうまく組み立てていきたいですね」

 フォーミュラ・ニッポンでは前戦スポーツランドSUOG戦からパワーステアリングが装着され、コーナリングスピードは一段高い領域に進んだ。井口によればパワステが装着されたことでよりダウンフォースをつけられるようになり、今回のオートポリスでもスピードは「たぶん未知の世界ですね」と言う。今回のオートポリス戦で、フォーミュラ・ニッポンの新たなスピードを体感するにはどのあたりで観戦するのがベストだろうか? ファンにオススメのスポットを井口に聞いてみた。

「そうですね……セクター3はすごく速くなっていると思いますよ。ファイナルコーナースタンドに向けてから、最終コーナーまではパワステでコントロールがしやすくなっているので、限界まで攻めることができる選手が多いと思います。すごく速くなっていると思いますね」

 最後に、井口にこのラウンドに向けた意気込みを聞くと、力強いメッセージが返ってきた。

「結果はもちろんのことなんですが、ファンの皆さんを楽しませるような走りをしたいですね。F1の(小林)可夢偉くんのようにね。僕にとっては“地元グランプリ”ですから、熱い走りをみせて、フォーミュラ・ニッポンも凄いんだぜ! というところを見せたいです」

 今回のオートポリスには井口の大応援団が駆けつけることもあり、いつになく力が入った表情をみせた井口。今季残り2戦となった九州でのレースで煌めきをみせることができるだろうか? 井口の週末に注目しよう。


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