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F1ニュース

投稿日: 2016.03.14 00:00
更新日: 2018.02.17 13:30

今宮純が予想する、2016開幕直前「キーワード」


 まもなく開幕する2016年のF1世界選手権を、5つのキーワードで先読み。オープニングゲームの舞台となるメルボルンでは、どのような勢力図が浮かび上がってくるのか。ジャーナリストの今宮純が書き下ろしたプレビュー・コラム。

「21分の2」いきなり2強決戦でスタート

 過去3シーズン、年間チャンピオンは開幕2戦までに、まず1勝を決めている。2015年ルイス・ハミルトンは開幕戦、2014年は第2戦、2013年セバスチャン・ベッテルも第2戦。シーズン立ち上がりに勝ち、先攻パターンで主導権を握っていった。

 2016年のF1開幕は恒例のオーストラリアGP、第2戦がバーレーンGPに変わり、いままでのマレーシアGPは秋に開催される(現在、大改修工事中)。最初の2レースで王者に挑むフェラーリが1勝目を挙げると、おもしろい。メルセデスは昨年の日本GPから6連勝を続けており、これを止めるところから『2016年の挑戦』は始まる。

 予選方式やタイヤ選択ルールが変更される初戦、混乱ファクターに出くわすと意外に脆い面があるメルセデス。そこに付け入る隙が潜む。第2戦バーレーンは、昨年ベッテルが予選2位、キミ・ライコネンが決勝2位で最速ラップも記録。進化したフェラーリSF16-Hの実力勝負、高温条件でソフト寄りのタイヤを機能させて接戦に持ち込むか。最初の勝負は年間21戦のシリーズで、最初の2戦。キーワードは「21分の2」開幕から、いきなりの決戦スタートとなる。

「下剋上」やっちゃえ、新生マノーと初陣ハース

 元マクラーレンやフェラーリ、レッドブルで経験を積んだ“大物エンジニア”が結集した新生マノー。体制一変した「メルセデスBチーム」で彼らは古巣への意趣返しに燃えている。大型新人パスカル・ウェーレインの実力は1年前のフェルスタッペン以上か。DTM王者であり、メルセデスでF1テストの実績がある。

 30年ぶりに星条旗を掲げ、F1に打って出るアメリカ国籍のハース。NASCAR界をリードしてきたオーナーだけに、最近の新興チームオーナーとは違う。「アメリカン・ドリーム」を支えるのは、伊/フェラーリ製パワーユニット+ダラーラ製シャシー、仏/エースドライバーのロマン・グロージャン、日/小松チーフエンジニア、英/現場スタッフたちの混成チーム。ゼロからの旅立ちに、ファンも新風を感じるだろう。


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