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投稿日: 2011.10.13 00:00
更新日: 2018.02.23 12:46

吉本大樹、WTCC鈴鹿に向けて意気込みを語る


 10月21日〜23日に行われるWTCC世界ツーリングカー選手権『Race of JAPAN』にスポット参戦が決まった吉本大樹が13日、オートスポーツweb編集部を訪問。WTCCに向けての意気込みを語ってくれた。

 既報のとおり、今季初めて鈴鹿サーキットで行われるWTCC日本ラウンドに、サンレッド・エンジニアリングからサンレッドSRレオン1.6Tを駆って参戦することが決まった吉本。GP2参戦時代のマネージャーを経由して話がまとまり、スーパーGTでも吉本駆るtriple a Vantage GT2をサポートするトリプルA出版のサポートも実現。サンレッドが手がけるマシンのシートを手に入れた。

 そんな吉本だが、WTCC参戦に向けて特別なことはほとんどしていないという。レース映像やYoutubeなどの動画を見て学べる範囲のものを学んでいる最中だというが、あえてチームとのコンタクトは取らず、現場でのコミュニケーションを優先して、レースウイークの水曜日が初めての顔合わせになりそうなど、まさにぶっつけ本番のWTCC参戦。

 しかし、吉本はそんな状況も「そんなもんでしょう」と言う。「セットアップも短いセッションで自分好みにできるかと言えばおそらくできないし、7台のセアトのマシンの中で、速いマシンのデータを参考にしたりして、あとはドライビングで合わせていく」と吉本。

 FF車でのレース参戦は、過去にスーパー耐久で5ZIGEN ACCORDに乗った程度。ただ、「すごくシンプルな作りのマシンだと思う」と不安は無い様子だ。ドライビングについては、岡山で参戦した谷口信輝や、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラと話をしたというが、「JPはFFのレーシングカーはあれしか乗ってないので、いいのかどうなのか分からなかったみたいです(笑)」とのこと。

 これまでもアルゼンチンのレースやGP2アジアに参戦するなど、世界中でレースに参戦している吉本。「これからもいろいろ出て行きたいと思いますね。WTCCはこれだけ低コストのレースで、ヨーロッパでは人気がある。それには理由があると思いますし、それを肌で感じたい」と言う。

「チャンスがあればル・マンやインディにも出てみたい。僕は稼げるうちはドライバーを続けていきますが、引退してからもレースに関わっていくと思うんです。そのときに、いろいろなことを経験しておかないと、大きな口はたたけない。誰かがレースを変えて行かなければいけませんからね」

 そんなバトルに挑む吉本に、心強い“応援団長”が現れた。F1ザウバーで活躍する小林可夢偉だ。F1日本グランプリでのトークショーの際に、可夢偉が「ほしたら、応援に行くわ」と発言し電撃的にWTCC鈴鹿戦への訪問が決定。吉本と可夢偉は、かつてFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップを受講する際に知り合い、それ以来同じ関西出身、そして過去にヨーロッパでともに戦ったということもあり仲がいいという。

「今回、ファンの方にとっては身近に見ることができるクルマにすごく近いマシンでレースができ、アクセスしやすい鈴鹿で開催することでファンの皆さんにとってはすごく観戦しやすい環境になったと思います。スーパー耐久も併催ですし、鈴鹿は家族連れの方にもアミューズメントがすごく多い施設。皆さんぜひ応援して下さい」と吉本はファンにメッセージをくれた。

「みんな走ったことのないサーキットだし、今までのS字の常識では考えられないバトルが見られると思う。僕もそこへ入っていきたい」と吉本もバトルへの期待も語る。日本のふだんのレース、そしてハコならではのバトルを堪能しよう。


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