笹原右京、自己ベスト6位にも悔しさ残る

2013 フォーミュラ・ルノー2.0 ALPS 第5大会レビュー
–笹原右京、自己ベストの6位を含む連続入賞–

■大会概要開催地：
イタリア（ミザーノ：4.226km）
開催日：2013年7月27日（土）〜28日（日）

■ミザーノ・レビュー
7月27日（天気：晴れ/路面：ドライ）レース1予選11番手/レース2予選11位
7月27日（天気：晴れ/路面：ドライ）レース1決勝8位
7月28日（天気：晴れ/路面：ドライ）レース1決勝6位

フォーミュラ・ルノー2.0 ALPS 第5大会は、イタリア中部にあるアドリア海沿岸の町ミザーノ・アドリアにある、二輪の世界選手権サンマリノGPの開催地として有名なミザーノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されました。26日（金）に実施された60分×3回の練習走行では1回目が29台中9番手、2回目が29台中10番手、3回目が30台中9番手という結果でした。

27日（土）の予選は2グループに分けて実施され、笹原は14台が出走するグループBに振り分けられました。30分間の予選セッション序盤、タイヤを温め終えてタイムアタックに入ろうとしたとき、1台の車両がトラブルでコース脇に停止して赤旗中断になりました。セッションが再開すると早めにコースインしてタイムアタック、1分35秒401で4番手、1分35秒132で3番手と着実に順位を上げました。タイヤのクールダウンを挟みセッション終盤に再びタイムアタックに臨みましたが、自己ベスト更新は叶わず予選はグループBの6番手。あと0.1秒短縮していれば4番手、グループAなら3番手の好タイムだっただけに、笹原にとっては悔しい結果でした。

27日（土）の決勝レース1、笹原は11番グリッドからのスタートダッシュとレース序盤戦に勝負をかけ、1周目で10番手、2周目で9番手と着実に順位を上げました。笹原のペースは先行するライバルより速かったもののなかなか攻略できず、膠着状態のままレースは終盤を迎えました。14周目には先行するライバルがミスを冒して8番手へ浮上、さらに7番手のライバルとの差をジリジリと縮めましたが、約0.9秒足りずに8位でチェッカードフラッグ。第3戦（ベルギー・スパフランコルシャン）決勝レース1以来の入賞を飾りました。

28日（日）の決勝レース2、笹原は11番グリッドからのスタートになりました。1周目に早くも2台を抜き、さらにトップ2台の接触事故に乗じて2周目には7番手へ浮上。事故車両排除のためのセーフティカー（SC）導入と退去を挟んで、7周目にはライバルとの競り合いに勝ち6番手まで順位を上げました。レース後半は膠着状態になり、それ以上順位は上げられませんでしたが、最後まで攻め続けて自己ベストの6位入賞を飾りました。次の第6大会は9月6〜8日にイタリア・ムジェロで開催されます。笹原のヨーロッパ・フォーミュラカーレース挑戦をぜひ今後もご注目いただき、末⻑いご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。

■笹原右京のコメント
「予選ではタイヤの皮むきを終えた直後に赤旗が出て、最初のタイムアタックは不発に終わりました。予選再開後はすぐにコースインしてタイムアタックを開始し、一時は3番手になりました。セッション終盤にはタイヤをしばらくクールダウンさせて最後のアタックに臨みましたが、クールダウンが足りずに本来のパフォーマンスを引き出しきれませんでした」

「土曜日の決勝レース1も日曜日の決勝レース2も、とても暑くてタイヤマネジメントが重要でした。決勝レース1ではスタートで1台抜き、上位の1台が後退したので1周目で9番手に上がりました。その後は膠着状態が続き辛抱を強いられましたが、先行する2台の争いに乗じて1台を抜き8位フィニッシュできました」

「決勝レース2はスタートで順位を上げられませんでしたが、第2コーナーで1台抜き、その後の接近戦でもう1台抜き、1周目で9番手に上がりました。2周目にトップ2台が絡んでセーフティカー（SC）が出たときには7番手まで上がり、SCが退去したあとはモンツァで僕を弾き飛ばした相手に競り勝って、最後は6位でチェッカードフラッグを受けました。自己ベストの成績とはいえ、表彰台が視野に入っていたので悔しさがないわけではありません。それでもチームと僕は確実に進化している手応えがあります。今季も残り2大会、より高い目標に向かって突き進みます。今後も変わらぬご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます！」