更新日: 2018.02.23 11:02
2011年にDTMとスーパーGTでレギュレーション統一か? 英autosportが報じる
英autosport.comは4日、DTMと日本のスーパーGTマシンが同じレギュレーションで走ることができるように、DTMのオーガナイザーであるITRがレギュレーション変更を計画していると報じている。
autosport.comによれば、この記事は今週発売される英AUTOSPORT誌に掲載されるが、それによれば、この計画にはさまざまなオプションがあるという。まずひとつは、現在のDTMマシンと、スーパーGT500クラスマシンのパフォーマンスを同等にすること、もしくはスーパーGT500クラスのレギュレーションをDTMに導入し、2011年、もしくは2012年にDTMで施行させることだという。
この記事によれば、現在GTアソシエイションは2009年規定のテクニカルレギュレーションを導入したばかりで技術規則の変更に乗り気ではないが、DTM側としてはシリーズの長期の安定のために、現在のメルセデス、アウディに次ぐ“第3の”メーカーがレギュレーション変更で参戦して欲しいという期待があるという。
実際にDTMを運営するITRのメンバーは、スーパーGT最終戦の舞台であったツインリンクもてぎを訪問。決勝日の昼ごろ、コントロールタワー内でGTアソシエイションとITRの間で会合が行われている。autosport.comによれば、この噂はF1撤退後、トヨタがレクサスブランドでDTMを戦うのではないかという噂に拍車をかけているとのこと。
また、autosport.comは、もしDTMとスーパーGTの間で協定が実現した場合、DTMにBMWを参戦させる一助になると述べている。日本はBMW Mシリーズの最も大きな市場のひとつで、11月に行われたアジアン・ル・マン・シリーズ岡山ラウンドに、アメリカン・ル・マンで戦うBMW M3が参戦したこともその価値を説明している。
BMWモータースポーツ代表、マリオ・タイセンはautosport.comに対して「我々はDTMだけのためにマシンを作るようなことはしないが、我々はITR、(ル・マン24時間を運営する)ACO、FIAとも話をしたし、日本とも話をした。もしこのようなレギュレーションの統一ができるならば、GTスポーツカーレースとしては非常に有益だろう」と語っている。
DTMとスーパーGT500マシンはフロントエンジン、V8のシルエットレーサーであるということは共通するが、DTMはスペースフレーム構造なのに対して、GT500マシンはカーボンモノコックを使用するなど、同じ500馬力のマシンながら、GT500マシンはDTMマシンに比べ格段に速いスピードを持っている。
GTアソシエイションはautosport.comの取材に対して、DTMの代表団が訪問したことを認めているという。