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投稿日: 2009.07.21 00:00
更新日: 2018.02.15 14:12

AS西日本スポーツカートシリーズ第2戦:僅差のバトルはセンスが必要、シリーズ2戦目にして早くもレベルの高い戦いを展開


 7月20日、琵琶湖スポーツランドにて、オートスポーツ西日本スポーツカートシリーズの第2戦が開催された。今回のレースは、レンタルマシンで参戦できるGT2クラスにニューマシンが採用されることで大きな注目を集め、新型マシンのGT2Aクラスには上限の30チーム、120名のドライバーがエントリー。3クラス合計で46チーム、194名と開幕戦の31チーム、138名を大きく上回るビッグイベントへと2戦目にして早くも成長した。

 注目のGT2Aクラスの新型マシン、マックミナレリ インディとスバルEX21の組合せは、エンジンはハイパワーの仕様ではないものの、シャシーはレンタル使用を前提とした重く骨太なカートとは違い、軽量化が施された無駄のないボディーでクイックで軽やかな挙動が大きなアピールポイント。その反面、各部が繊細なため、レースを前にした午前中の練習走行から他車との接触で、早くもバンパーなどマシンの各部にダメージを負った車両が出てしまっていた。
 練習走行はGT2Aクラスのドライバーが新型車のフィーリングを確認したほか、マイカートを持ち込んだGT1クラスでは車両のセッティングを行い、従来型車両のレンタルクラスのGT2Bクラスでは、親子でのシートポジションの調整などで45分の持ち時間を活用、レースへと準備を進めていた。

 46チームがグリッド上で紹介され、いよいよ2時間の耐久レースは開始。今大会ではスタート直後の混乱、アクシデントを避けるため、ル・マン式スタートを採用。スタートドライバーが乗り込んだカートに向かってチーム員が走り寄り、エンジンをリコイルスターターによって始動、スタートする。エンジン始動に手間取るチームもあったものの、大きな混乱はなく各車1〜2コーナーをクリアしていく。
 ところが、バックストレートエンドのヘアピンで早くも多重クラッシュが発生するなど、各チーム過熱気味のレース立ち上がり。その後も各コーナーで、イエローフラッグが提示される状況が続く中、開始から45分の時間で雨が降り出し、セーフティーカーが導入された。

 セーフティーカーが解除、折り返しのタイミングで仕切り直しとなったレースは、各クラスとも上位チームは僅差の戦いとなっていた。レース終盤は、ライバルとの戦いは周回数だけでなく、チームごとに規定されたピットイン回数の消化がカギ。さらには、レース序盤から連発する、興奮したドライバーによるアクシデントに対して、どれだけ零細を保ち、巻き込まれずに逃げ切るかという“レースセンス”を問われる非常にハイレベルな戦いとなった。
 各チーム、自身のペースとライバルの動向を探りながらの頭脳戦で、結果、GT1クラスは優勝チームのファンキーナイトティグレ(ファンキー坂 選手/ティグレ安本 選手/ラムレーシング嶋津 選手/KKC高橋 選手 組)と2位チーム 夢元(長田克彦 選手/河本 満 選手/和田浩二 選手 組)は同一周回、3位は3周差の接近戦だった。

 GT2クラスもAクラス優勝のアイテックレーシング(宇都宮研人 選手/徳田善雄 選手/池上秀雄 選手/吉福政義 選手/信川 弘 選手/小川健一 選手 組)を追う2位以下、5位までが1周遅れの同一周回、Bクラスも優勝のTEAM BIWAKO BOY(松本翔太 選手/松本弘幸 選手/高橋博之 選手/石田京三 選手 組)と2位のエンジョイチーム・ダイナマイツ(日比孝浩 選手/石本 啓 選手/杉田尚隆 選手/杉田貴信 選手 組)が同一周回と非常にハイレベルな一戦となった。
 オートスポーツ スポーツカートシリーズは、9月22日に東日本シリーズ第4戦が新東京サーキットで、12月6日に西日本シリーズ第3戦が琵琶湖スポーツランドで開催される。


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