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F1ニュース

投稿日: 2015.06.07 00:00
更新日: 2018.02.17 08:31

F速分析:油断大敵のメルセデスと跳ね馬の策


 初日とは対象的に絶好のドライコンディションで行われたカナダGPの予選は、再びチームメイト対決を制したルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得しました。

 金曜日2回目のフリー走行が雨で実質30分のセッションとなったため、各チームは予選前のフリー走行(FP3)でスーパーソフトのロングランや予選シミュレーションを行うことになりました。しかし、そのFP3はセッション終盤に2度の赤旗が出てしまったため、遅めのスタートを切ったハミルトンなどは予選アタックのシミュレーションに入れず、やや準備不足の状態でニコ・ロズベルグとのポール争いを迎えることになりました。

 それでも、終わってみればハミルトンが危なげない形で通算44回目となるポールを獲得する結果に。逆に、FP3でスーパーソフトのアタックをしっかりと行ったロズベルグが、チームとのコミュニケーションミスから満足のいくアタックを行えないという形になってしまいました。

 メルセデスは2週間前のモナコでも戦略の判断を誤り、レースを支配していたハミルトンから勝利を奪うミスを犯しています。その影響が今週末も尾を引いているということはないでしょうが、戦略面でのもろさはいまだに拭いきれていません。中国GPでもハミルトンがペースダウンしたとロズベルグが不満を述べるなど、ドライバー間の内紛も依然くすぶっているので、チームメイトバトルが予想される決勝も決して油断はできません。