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国内レース他ニュース

投稿日: 2013.06.28 00:00
更新日: 2018.02.16 16:55

FCJが今季限りで終了。若手育成の場はF4に移行


 株式会社日本レースプロモーションは28日、2013年シーズン限りでFCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)を終了すると発表した。

 FCJは、トヨタ、ニッサン、ホンダ支援のもと「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ、将来を支える人材の育成」を目的に、2006年にスタート。以来8年にわたるシリーズで115名ものドライバーを輩出してきた。中でも、初代チャンピオンの関口雄飛は現在スーパーGT500クラスで本山哲と共にREITO MOLA GT-Rをドライブ。その他にも、国本雄資(2008年チャンピオン)や中嶋大祐、山本尚貴、佐藤公哉など、今をときめく若手ドライバーたちがメーカーのスカラシップを得て国内外のトップカテゴリーに巣立っている。

 しかし、近年日本のモータースポーツ界は刻一刻と状況が変化しており、FCJを取り巻く環境も開始当時と大きく異なっていると、この日FCJから出された声明には記されている。
「FCJ所期の目標は達成しましたが、一方でモータースポーツを取り巻く環境は大きく変化し、メーカー各社の若手ドライバー育成プログラムも見直されることとなり、FCJの今後について関係各社とも協議を重ねてまいりました」と、シリーズを運営するJRPはコメントしている。
「その結果、FCJは今シーズンをもって休止との結論に達し、弊社といたしましては2014年から新たな若手人材育成プログラムに移行するというメーカー各社の活動方針を尊重し、上記決定に至りました事をお知らせいたします」

 これに伴い、トヨタとホンダも相次いで声明を発表し、今後は両社とも若手育成カテゴリーの場を国内シリーズのF4(フォーミュラ4)へ移行することを示唆した。

 ホンダは、同社が展開するHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトの参戦カテゴリーについて、「このプログラムに組み込んでいる育成カテゴリーレース『フォーミュラチャレンジ・ジャパン(以下、FCJ)』が、2013年をもって休止となります。今後は、一般社団法人日本自動車連盟および日本F4協会をはじめとする関係各位と協議し、2014年より、FCJに代わる育成の場を日本国内の『フォーミュラ4(F4)』に移行することを検討していきます」とコメント。
 トヨタもTDP(トヨタ・ヤング・ドライバー・プログラム)におけるジュニア・フォーミュラ参戦カテゴリーについて、「FCJに代わる新たなジュニア・フォーミュラ参戦カテゴリーとしてF4への移行を検討する」と述べている。

 2013年のFCJは、8月の富士スピードウェイと11月に行われるシーズン最終戦の鈴鹿でその幕を閉じることになる。


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