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F1ニュース

投稿日: 2009.06.12 00:00
更新日: 2018.02.15 13:35

FOTA、WMSCに調停を要請へ。F1離脱の可能性を改めて強調


 FIAの2010年F1エントリーリストの発表を受け、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、バジェットキャップ問題はまだ決着していないとして、世界モータースポーツ評議会(WMSC)の調停を求めることを決めた。

 FOTAのメンバーのうち5チーム(マクラーレン・メルセデス、ルノー、トヨタ、BMWザウバー、ブラウンGP)は、12日にFIAが発行した2010年エントリーリストにおいて“条件付き”との注意書きがなされている。すでに無条件のエントリーを行ったウイリアムズとフォース・インディアに加え、フェラーリ、レッドブル・レーシング、スクーデリア・トロロッソも“無条件”となっており、この3チームは強硬に異議を唱えている。

 モズレーは2010年に厳しいバジェットキャップ制を導入するという意向を変えてはいないと見られ、6月19日にデッドラインが延期される中で、FOTAはさらに脅迫的にF1分裂をちらつかせる行動に出た。
 FOTAは、モズレーのコスト削減策を回避するため、FIA議会とWMSCに対し書簡を送り、この論争解決への助力を求めることを決めたようだ。その書簡の草案において、変更がなされなければFOTAはF1を去るとの主張が繰り返されている。

 ロイターは、以下のような書簡の草案を掲載している。
「我々は、現在の状況の解決を促進するために、世界評議会に調停を求める。我々はFIAの代表者たちとの会合に何度も出席したが、確かな進展が見られなかった」
「エントリーリストは5つのチームは条件付きのエントリーとし、フェラーリ、レッドブル、トロロッソに関しては、彼らの意思に反して無条件のエントリーとされていた」
「これら全チームが現在の状況を懸念し、F1が現在直面している危機、いつしか発生した危機を深く憂慮している」
「チームはこの状況の解決法を早急に見つけることを望んでいる。しかしそれができない場合は、不本意ながらも、彼らを保護する代替案を求めざるをえない」


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