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F1ニュース

投稿日: 2009.03.27 00:00
更新日: 2018.02.15 12:34

FOTAとFOA、未払い金の有無で意見の食い違い


 オーストラリアGPが行われるメルボルンにおいて、バーニー・エクレストンとフォーミュラワン・チームズ・アソシエーションがそれぞれ、チームへの分配金の未払いに関する声明を発表した。

 開幕戦を前に、マクラーレンとルノーをはじめとする一部チームが、F1の商業権所有者であるCVCが過去数年にわたるプライズマネーの一部未払い分を完全に支払わなければ、オーストラリアには行かないと脅したという報道が流れた。
 FOTAの声明では、ボイコットの脅しをかけたという行為については触れられていないものの、3月18日に“2006、2007、2008年選手権イヤーにおける未払い額”について議論するために話し合いが持たれたことが明らかにされた。しかしエクレストン率いるフォーミュラワン・アドミニストレーション側はこれに対し、“(現在失効しているコンコルド協定の)署名チームに対して支払われるべきすべてのプライズファンドは、期限に支払われている”と応酬した。

「F1の商業権所有者であるフォーミュラワン・アドミニストレーション・リミテッドは、昨日FOTAからメディアに対して発行された不正確かつ誤解を生む可能性のある声明を修正することを希望する」と声明には記されている。
「特に、FOTAは、2006、2007、2008年選手権シーズンにおいて(FOAの支配株主である)CVCによるチーム側に対する未払い金があると主張している。CVCもFOAも、いかなるチームに対しても一切未払い金はない」
「FOAは、FIA F1世界選手権に現在出場中のチームと、個別的に新契約を結んでいる。これによってチームは合意された期間において選手権に参戦することを約束し、FOAはその収益から発生し、算出された年間プライズファンドの取り分を支払うことに同意している。各チームに対し、これまで支払われるべきすべてのプライズファンドが支払われている」
「一部チームは選手権参戦に関しFOAと契約をいまだ結んでいない。それにもかかわらず、そういったチームが将来契約を結んだ際に権利を得るプライズファンドとして、FOAは彼らに多額の支払いを行ってきた。これは彼らと新契約を結ぶことへのFOAの誠意と意志の表れである」

 一方、FOTAの声明においては、10チームの会員は結束しており、今回の会合は新コンコルド協定への署名を進めることを意図して行ったものであるとの主張がなされている。
「FOTAは過去数日にわたって広く報道された、FOTA会員と商業権所有者との会合についての所見について、その立場を明らかにすることを望んでいる」
「会合の目的は、チームに対するCVCの未払い金支払いについて話し合うことだった。2006、2007、2008選手権イヤーに支払われると合意した金額の未払いに関して話し合うことが目的だった」
「FOTAは新コンコルド協定への署名を進めるための取り組みを行っている。全チームの署名を集めるために必要な条件のひとつとして、この未払い問題を解決することが必要だった」
「話し合いにおいて、出席したFOTAメンバーが述べたいかなる見解も、全メンバーの支持を得たものである」


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