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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.05.22 00:00
更新日: 2018.02.16 09:10

GAZOO Racing、“逆襲”達成。LFA&86がクラスV


 2012年のニュルブルクリンク24時間に1台のレクサスLFA、2台のトヨタ86で参戦したGAZOO Racingは、83号車LFAが総合15位/SP8クラス優勝、166号車トヨタ86が総合46位/SP3クラス優勝を飾るなど、昨年の雪辱を果たす活躍をみせた。

 市販車の開発でも多用されるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを舞台に行われるニュル24時間レース。GAZOO Racingでは“クルマを鍛える”ことを合い言葉に2007年から参戦、2009年にはプロトタイプの状態であるレクサスLF-A(市販化でLFAに)を投入し、2010年には悲願のSP8クラス優勝を成し遂げていた。

 LF-A/LFAでの挑戦4年目となる2011年は、2台のLFAでの挑戦となったが、1台はエンジントラブル、もう1台は追突とトラブルに見舞われ、88号車がクラス3位、87号車がクラス8位となり、総合でも大きく沈むことになってしまった。

 今季は挑戦5年目のLFAを1台とし、木下隆之/飯田章/脇阪寿一のトリオで参戦。また、新たに日本でも市販車の売れ行きが好調なトヨタ86を2台投入。165号車は勝又義信/影山正彦/佐藤久実/高木実組、166号車は高木(165号車にも搭乗)/石浦宏明/大嶋和也/井口卓人というスーパーGTドライバーを揃えての参戦となった。

 SP8クラス(自然吸気/4000cc~6250cc)のLFAは、アストンマーチン・ザガートやバンテージGT4、アウディA8やシボレー・コルベットC6がライバルとなったが、熟成成ったマシンと抜群の安定感を誇るドライバーラインナップにより、予選では総合トップ40台が出場できる“トップ40クオリファイ”に出場。決勝でも途中接触等があったものの、総合15位に食い込む速さをみせた。LFAより上の順位のマシンは、ほとんどがレース用のGT3マシンで、市販状態からの延長にあるLFAにとってはこれ以上ない順位と言っていいだろう。

 また、トヨタ86もデビューウインを飾ることとなった。ルノー・クリオ・カップカーやオペル・マンタ、ホンダS2000などが揃うSP3クラス(自然吸気/1750cc~2000cc)に参戦した86だが、当初の参戦コンセプトに基づき、市販状態に安全装備等を追加した程度の86は、予選クラストップのS2000に20秒以上の差をつけられてしまう。

 しかし、ニュル参戦経験をもつ石浦、大嶋、そして初参戦の井口がハイペースで決勝を戦った166号車は、クラス優勝争いを展開。終盤にはトップに立つと、最後はトヨタの社内テストドライバーである高木にステアリングを託し見事デビューウインを飾った。165号車も安定したペースでクラス6位でチェッカーを受けている。

 GAZOO Racingでは、8名の新人を含むトヨタの社員メカニックがメンテナンスを担当。今季は優勝という結果に繋がり、レース後は感動に包まれたという。LFAは今年挑戦5年目をクラス勝利で飾り、通算2勝目を挙げたが、次なる挑戦のステップにも注目したいところだ。

2012ニュル24時間レース 走行後インタビュー1 脇阪選手

2012ニュル24時間レース 走行後インタビュー2 大嶋選手


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