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F1ニュース

投稿日: 2014.11.29 00:00
更新日: 2018.02.17 04:38

GP直送:サインツJrがレッドブルで走った裏事情


 今シーズン最後のF1合同テストとなったアブダビ。これは来シーズンへ向けた最初のテストといっても良い内容だった。

 それを物語るのは、テストに残ったレギュラードライバーの顔ぶれだった。メルセデスはニコ・ロズベルグ、レッドブルはダニエル・リカルド、ウイリアムズはバルテリ・ボッタス、フェラーリはキミ・ライコネンが担当した。いずれもプログラムの内容は、2015年用に製造したプロトタイプのリヤタイヤのデータ収集である。

 メルセデスはルイス・ハミルトンがタイトルを取ったばかりだが、現在チームと結んでいる契約は2015年いっぱい。一方、ロズベルグとの契約は2017年いっぱいと言われており、タイトルを逃したものの、チームにとってロズベルグはなくてはならない存在だということを証明している。その他のトップチームでテストを担当したのも来シーズンの主軸となるべきドライバーだった。

 興味深かったのは、レッドブルが初日にカルロス・サインツJrを起用したことだ。このことをトロロッソの関係者に尋ねると「本来はウチ(トロロッソ)で走らせるべきなんだけど、こっちはマックス(フェルスタッペン)のテストで忙しいから、レッドブルでやってもらっている」と本音を漏らした。

 つまり、トロロッソはアブダビGP前の段階で、来季フェルスタッペン&サインツJrのラインアップを決めていたのである。その関係者によれば、サインツJrのトロロッソ入りは「来週の月曜(12月1日)に発表されるだろう」という。