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投稿日: 2009.10.11 00:00
更新日: 2018.02.23 10:53

IRL第17戦ホームステッド:史上初“オールグリーン”のレースはフランキッティが作戦勝ち、タイトルを獲得


 IRL2009シリーズ最終戦、第17戦がフロリダ州ホームステッドで行われ、史上初のフルコースコーションの出ないレースをダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ)が燃料セーブの走りで逆転優勝。2位にライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)、3位にスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ)が入った。この3人によるチャンピオン争いは優勝したフランキッティが収めることとなった。

 1回もフルコースコーションが出ないままレースを走りきったのはIRL史上初。ポイント争いが拮抗、ライバルよりも上位でフィニッシュすれば、ほぼタイトルは間違いないという状況で3台がトップ3を走行。つまり、チャンピオンになるには優勝するしかないという非常に厳しいレースとなった。
 ランキング3位から逆転タイトルを狙うブリスコーは目標通りトップをひた走る。ただ、燃費がきつくイエローフラッグでの給油チャンスをうかがっていたがそれは叶わず。200周レースの残り7周で給油のためのピットインを行い後退。2番手でコースに復帰した。

 ブリスコーから25秒あまり後方にいたフランキッティはこの隙に先頭に立ち、速さで勝るブリスコーを押さえ切り優勝。ランキング首位で決勝を迎えたフランキッティのチームメイト、ディクソンもブリスコー同様、レース終盤で給油を行い3位でフィニッシュとなった。

 1回もフルコースコーションがなかった珍しいレースは、“ゾロ目”のレースでもあった。10月10日の決勝レースで、カーナンバー10のフランキッティが勝利し、チップ・ガナッシにとってシーズン10勝目。
「なんという年だったんだろう、こんな素晴らしいチームに加わることができて本当にラッキーだ。チームにもターゲットにも感謝し切れない」とNASCARからの復帰初年度で2度目のタイトルを手にしたフランキッティは喜ぶ。

 2007年にも同じようなことが起きている。フランキッティとディクソンが最終戦までタイトルを争っていた。最終戦の最終ラップでディクソンは燃料切れとなり、フランキッティが逆転優勝を飾りチャンピオンとなっている。
「2007年の時と同じく燃費に気を使った戦略で戦ったんだ。最初のスティントでマシンバランスが良くなかったのでスコットとライアンに先を越されたけど、その後のスティントからは調子が良かった。速く走ることもできたけど、戦略通り燃料セーブで走っていた」

 ガス欠を恐れたディクソンは「レース序盤で、燃費を気にせず全開で行くのは得策ではないような気はしていた。結局そうなってしまった。イエローが出るだろうと誰もが思うだろうが、最後は燃料が足りなかった。また、来年チャレンジするよ」とコメント。
 103周をリードしたブリスコーは「非常に悔しい。これまでのキャリアでベストレースとも言えるいいレースだった。そんなレースが燃費戦略で決着となったことが不愉快。間違いなく自分とスコットとの勝負と思っていたのだけども、カーナンバー10にはアドバンテージがあったみたいだ」と納得がいかない。

 4位以下は15番手スタートのトニー・カナーン(AGR)、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、19番手スタートから力走した武藤英紀(AGR)が6位でフィニッシュ。ラファエル・マトス(ルーソ・ドラゴン)が14位でゴールし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

IRL第17戦ホームステッド リザルト
1. Dario Franchitti\tGanassi\t200 laps\t1hr 28m 28.3117s
2. Ryan Briscoe\tPenske\t+04.7888s
3. Scott Dixon\tGanassi\t+06.0206s
4. Tony Kanaan\tAGR\t+1 lap
5. Helio Castroneves\tPenske\t+1 lap
6. Hideki Mutoh\tAGR\t+2 laps
7. Mario Moraes\tKVRT\t+2 laps
8. Alex Lloyd\tNHLR\t+2 laps
9. Tomas Scheckter\tDreyer & Reinbold\t+3 laps
10. Justin Wilson\tDale Coyne\t+3 laps
11. Graham Rahal\tNHLR\t+3 laps
12. Ed Carpenter\tVision\t+3 laps
13. Ryan Hunter-Reay\tFoyt\t+4 laps
14. Raphael Matos\tLuczo Dragon\t+4 laps
15. Mike Conway\tDreyer & Reinbold\t+5 laps
16. EJ Viso\tHVM\t+6 laps
17. Milka Duno\tDreyer & Reinbold\t+6 laps
18. Sarah Fisher\tFisher\t+13 laps
19. Danica Patrick\tAGR\t+15 laps

Rtd Robert Doornbos\tHVM\t166 laps completed\tmechanical
Rtd Dan Wheldon\tPanther\t150 laps completed\tmechanical
Rtd Marco Andretti\tAGR\t58 laps completed\tmechanical
Rtd Jaques Lazier\t3G\t23 laps completed\tmechanical

Fastest lap:
Scott Dixon\tGanassi\t0m 25.4483s\tlap 105


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