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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2015.06.09 00:00
更新日: 2018.02.17 08:33

JRC第3戦:その差3秒。勝田が逃げ切り今季2勝目


 JRC全日本ラリー選手権は5日~7日、第3戦若狭ラリーが行われ、勝田範彦/足立さやか(スバル・WRX STI)が優勝。開幕戦に続き今季2勝目を飾った。2位に福永修/鈴木裕(三菱・ランサーエボリューションX)、3位に新井敏弘/田中直哉(スバル・WRX STI)が入っている。

 福井県内で14年ぶりに行われたJRC第3戦若狭ラリーは、設定された全15本のステージがJRCで初めて使用されるコースでの開催となった。

 デイ1午前中は前日から降り続いた雨により、ステージ全域でウエットコンディションで争われた。午前中のSS1~4を終えて総合首位に立ったのは、3つのSSでトップタイムを記録した奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱・ランサーエリューションX)。7.7秒差の2番手には勝田範彦、17.7秒差の3番手に新井敏弘が続いた。サービスをはさんで行われたSS5~8では天候が回復。ドライコンディションでの走行となったが、上位3台の順位は変わらず奴田原がデイ1をトップで終えた。総合4番手にはSS6、SS7でトップタイムを記録した福永がつけ、総合5番手は横嶋良/木村裕介(スバル・インプレッサ)がつけている。

 晴天に恵まれたデイ2は、デイ1に走行したステージを組み合わせたSS9~14の6SSで争われた。最初のステージSS9は前日から好走をみせている福永がトップタイムを記録し、総合3番手に浮上。続くSS10では総合首位の奴田原にターボトラブルが発生。ステージは完走したもののリタイアを喫してしまった。これにより、総合首位には勝田範彦が浮上。6.5秒差の2番手に福永が続いた。

 福永はその後、SS11、SS12でもステージトップを獲得。トップとの差を2.2秒まで縮めることに成功した。迎えたSS13、ここでトップの勝田範彦がゴール手前でスピンを喫してしまう。順位が入れ替わるかと思われたが、追いかける福永もスタート直後にスピンし、ギャップが5.2秒まで拡大してしまった。

 接戦で迎えた最終SS14は590mのギャラリーステージ。勝田範彦はSS13でスピンした影響でサスペンションにダメージを負いつつも福永から2.2秒遅れで走りきり、逃げ切りに成功。開幕戦ツール・ド・九州に続き今季2勝目を達成した。勝田まであと3秒と迫った福永が総合2位、総合3位は新井敏弘が獲得した。

 また、先日TOYOTA GAZOO Racing チャレンジプログラムの育成ドライバーに選出された新井大輝/伊勢谷巧(スバル・WRX STI)は、一時総合6番手につけていたものの、SS10でリタイア。一方の勝田貴元/石田裕一(スバル・インプレッサ)はSS8でステージトップを獲得する活躍をみせ、総合6位でフィニッシュしている。

 11台が参戦したJN5クラスはデイ1をトップで終えた眞貝知志/漆戸あゆみ(アバルト・500)が逃げ切り、今季2勝目を達成。JN4クラスは新車を投入した番場彬/亀森隆志(トヨタ86)が優勝し、番場がJRC初優勝を飾ったほか、JN3クラスは武田雄一郎/鈴木和人(トヨタ・ヴィッツRS)が、JN2クラスは中井育真/佐土原慶一(マツダ・デミオ)が、JN1クラスは中村晃規/古川智崇(マツダ・RX-8)が優勝した。

 JRC第4戦ARKラリー洞爺は7月3日~5日に開催される。