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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.08.07 00:00
更新日: 2018.02.16 17:51

SGT公式テスト:2日目午後はHSV勢がワン・ツー


 スーパーGT富士公式テストは7日午後、2日間の日程の最終セッションを行い、ウイダー モデューロ HSV-010がGT500クラスのトップタイムをマーク。これにRAYBRIG HSV-010が続き、このセッションはホンダ勢のワン・ツーとなった。

 13時〜15時のセッションも、午前同様にドライコンディション。ただ、開始20分過ぎ頃からは曇り気味の空模様となり、気温/路温は開始時が30/44℃で、終了時が29/38℃と、おおむね午前の路温変化を逆に辿るような推移となっている。開始40分頃にLEON SLS、当初予定の残り15分ほどのところでRAYBRIG HSV-010の回収をそれぞれ目的とする赤旗中断があったが、前日とこの日の午前同様、大きなクラッシュを伴うようなアクシデントはなく、5分の延長を含めた2時間5分のセッションはおおむね順調に進んでいった。

 セッション中盤になるとロングラン従事の陣営が多くなるためか、ベストタイムの更新が少なくなるのも午前と似た展開だったが、そんな中、14時過ぎにウイダー モデューロ HSV-010の山本尚貴が1分33秒672というタイムを出して、GT500クラスのトップに立つ。さらにはRAYBRIG HSV-010の小暮卓史が1分34秒124で2番手に上がりホンダのワン・ツーが形成されるが、山本の僚友フレデリック・マコウィッキも1分33秒856と小暮より速いタイムをマークしており、このセッションはウイダーの“完全制覇”の印象の方が強いものとなった。

 両ドライバーやエンジニアらの談話を総合すると、ウイダーは一発の速さのみならず、ロングランでの感触も良く、ふたり揃っていいタイムが出せるレベルの手応えを得られた模様。テストでのベストタイム比較には諸条件の違いが絡むが、「どういう条件であっても1番というのは気分いいし、クルマのポテンシャル、タイヤの良さも分かりました。順調にテストをこなせたかな、と思います」と山本。マコヴィッキィも「クルマもタイヤも、いい方向に進んでいると思うよ」とコメントしている。

 このセッションの3番手タイムはDENSO KOBELCO SC430で1分34秒513(脇阪寿一)。4番手がGT-R最上位となる1分34秒558のMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝)。なお2日間総合でのGT500ベストタイムは初日にDENSOの石浦宏明が記録した1分33秒523だった。

 GT300ではDIJON Racing IS GT-Rの千代勝正がマークした1分40秒670が2日目午後のベスト。2番手にはSUBARU BRZ R&D SPORTが続いたが、3番手がIWASAKI OGT Racing GT-Rと、順位およびタイム的にはニッサン勢の好調ぶりが感じられる2日間だった。

 2日間総合のGT300一番時計も、2日目午前にS Road NDDP GT-Rの佐々木大樹が記録した1分40秒505。佐々木は「SUGO戦からクルマのバランスがすごく良くなってきていますし、午後はロングランでのタイヤの確認もできました。いいテストだったと思います」と語っている。