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F1ニュース

投稿日: 2016.02.24 00:00
更新日: 2018.02.17 13:06

Topic:ルノー「第3の男」はプロスト以上の逸材!?


 フルコンストラクターとして再出発したルノーF1。そのリザーブドライバーに抜擢された19歳のフランス人、エステバン・オコンは日本のF1ファンにとっては、ほとんど無名の存在だと思う。

 彼の印象は、昨年のGP3チャンピオンで、同じARTチームでGP2を戦っていた松下信治が「とにかく速いドライバーですよ」とベタ褒めしていたことぐらいだ。そこで、まずオコンと親しいフランス人ジャーナリストに、どんなドライバーなのか訊いてみた。「とにかく凄い才能だよ」というのが第一声だった。

「オコンはふたつの強みを持っている。言うまでもなく、コース上の速さはとんでもない。経歴を見ればわかるように、ほとんどのカテゴリーで1年目でチャンピオンになって、順調にステップアップを重ねてきた。特に一昨年のヨーロッパF3は、マックス・フェルスタッペンと一騎打ちを繰り広げてのタイトル獲得だった。彼はフェルスタッペンを終生のライバルと捉えていて、F1で再び彼を打ち負かしてチャンピオンになるのが夢なんだ」

「もうひとつは、精神的な強さだ。オコンは非常に貧しい家の出でね。父は自動車工場のメカニックで、幼い彼をカートに乗せたところ、素晴しい速さを見せた。それで息子の才能に賭けたわけだが、レース費用を工面するために自宅を売り、それ以後一家はキャンピングカーで暮らしながら、サーキットを転々としていた。古いタイヤをサーキットのゴミ箱から拾って、レースに出たりしていたんだ」

 ミハエル・シューマッハーにも、まったく同じエピソードがあった。


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