スポーツ専門チャンネルのGAORA SPORTSは、2月16日に佐藤琢磨も伝統のインディ500へのスポット参戦を表明した北米最高峰のフォーミュラカーレースであるNTTインディカー・シリーズを、今シーズンも引き続き全戦生中継、日本人として2回、インディ500を制した琢磨の3回目の制覇に向けての挑戦もライブで鑑賞することができる。
インディ500はアメリカのインディアナポリスで開催されるレースで、F1のモナコGP、フランスのル・マン24時間と並びに世界三大レースと呼ばれる、世界のモータースポーツの歴史的ビッグイベント。インディカー・シリーズの1戦ではあるが、今年で108回目を迎える長い歴史と、その開催規模の大きさで、全米一の人気を誇るレースでもある。
その全米一の伝統のレースで2017年、日本人として初めて制して優勝に輝いたのが佐藤琢磨。さらに2020年にも優勝を果たし、2タイムズ・チャンピオンとして現在も全米のモータースポーツファンでレジェンドのひとりとして、讃えられている。その琢磨、2024年シーズンは、過去にも2012年、2018～2021年に在籍したことのある古巣のレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから、インディ500にのみスポット参戦し、3回目の栄冠に挑む。
今から、5月のインディ500が注目されるが、インディカーシリーズは賞金総額の高さも注目を集める魅力の一つで、各レースの勝者には1万5000ドル（約225万円）、シーズンのチャンピオンには85万ドル（約1億2800万円）が与えられる。
そして、シリーズハイライトのインディ500ではさらなる賞金が用意され、2023年には総額1700万ドル（約25億6100万円）、優勝を飾ったジョセフ・ニューガーデン（チップ・ガナッシ・レーシング）には、366万ドル（約5億5140万円）が与えられており、富と名声を掴む事ができるアメリカンドリームの詰まったカテゴリーだ。
インディカー・シリーズは、ダラーラDW12のワンメイクシャシーに、2.2リッターV6ツインターボエンジンを搭載したマシンを使用して競われるフォーミュラカーレースだ。なお、2024年シーズンの第6戦以降は新しくハイブリッドシステムが搭載されることになっており、新たなマシンへ生まれ変わる予定だ。
現在インディカーには、ホンダとシボレーの2メーカーがエンジンサプライヤーとして参戦しており、直近の2023年シーズンにはスポット参戦も合わせて両陣営17台ずつの全34台が競い合った。その舞台となるのは、ロード、ストリート、オーバルの三つのタイプに分けられるサーキットで、2024年は全17戦で争われる予定だ。
ロードは、日本のレースシリーズでも馴染みのある常設のクローズドサーキットで、ストリートは、市街地の公道を閉鎖して特別に設けられたサーキットとなる。残るオーバルは、ロードとは異なる右左折を繰り返さない楕円形のレイアウトのサーキットで、シリーズの舞台でも最も大きな魅力を持つサーキットのひとつだ。
オーバルで争われるレースのなかでも、特に5月に行われるインディアナポリス500マイルレースは、モナコGPやル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースと称され、インディ500の愛称で親しまれている。
楕円形のオーバルを駆け抜けるマシンの速度は時速360キロを超え、そのなかでも緊迫の超接近戦を繰り広げながら優勝を争うさまは圧巻だ。
各サーキットのタイプによって、大きく異なる戦い方が求められるインディカー。2024年シーズンは、ロードが6レース、ストリートが4レース、オーバルコースが7レースの全17戦で争われる。
シーズンを争う注目のドライバーは、日本の全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパーGTでも活躍したアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ・レーシング）だ。2021年、2023年にシーズンを制したパロウは、このシリーズで今最もノリに乗っているドライバーで、2024年シーズンはさらに速さに磨きをかけてくるだろう。
ロード／ストリートでのレースを得意とするパロウに対し、インディ500を含む昨季のオーバルで5戦中4勝という圧倒的な成績を残してきたのは、2017年、2019年の王者ニューガーデンだ。2024年シーズンは、オーバルレースの数が7レースに増加することもあり、ロード／ストリートコースでの速さを得ることができれば、自身3回目のチャンピオンが見えてくるはずだ。
ほかにも、計6回のタイトル制覇を誇るスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）や元F1ドライバーのロマン・グロージャン（フンコス・ホーリンガー・レーシング）、参戦2年目で2勝をあげて勢いづいてきたカイル・カークウッド（アンドレッティ・グローバル）や、キマると驚異のタイムを記録する切れ者コルトン・ハータ（アンドレッティ・グローバル）など、2024年も役者ぞろいだ。
これまで10年以上、日本でインディカーのレースを生中継中心に放送してきたGAORA SPORTSは、全米一速い男を決めるインディカーシリーズを今シーズンも全戦放映する。来る開幕戦セントピーターズバーグ・グランプリの放送予定は、3月10日（日）25時～28時。そして3月24日（日）26時～29時には、総額100万ドル(時価総額約1億4700万円)を賭けた走行イベント『ミリオンダラー・チャレンジ』の放送も予定している。GAORA SPORTSでの放送概要は以下のとおりだ。
GAORA SPORTS インディカー・シリーズ 2024放送概要
●開幕戦 セントピーターズバーグ・グランプリ
解説：松浦孝亮
実況：村田晴郎
3月10日（日）25:00～28:00
3月11日（月）18:30～21:30
●ミリオンダラー・チャレンジ
解説：松田秀士
実況：村田晴郎
3月24日（日）26:00～29:00
3月26日（火）24:30～27:30
※番組内容は予定であり、変更する可能性がある。
※視聴方法など詳細はhttps://www.gaora.co.jp/motor/3878680を確認。
