更新日: 2023.08.01 10:09
【RQインタビュー】「これでダメだったら……」ラストチャンスからRQ大賞新人部門グランプリを獲得。木村楓のシンデレラストーリー
2023年もスーパーGTに初めて登場した新人レースクイーンを対象に行われた人気投票イベント『Adam byGMO日本レースクイーン大賞2023新人部門』。エントリー33名からファーストステージで10名に絞られ、7月17日に開催されたギャルパラ七夕祭りで新人部門の受賞者3名が発表された。
そして、受賞者3人の中から2023年の新人部門グランプリを手にしたのはSARDイメージガールの木村楓さん。昨年のグランプリである七瀬ななさんから名前が発表された瞬間から、木村さんは涙が止まらない様子だった。
■「発表された瞬間、頭が真っ白になりました」
ファイナルステージ前のPR放送の時から、想いのこもったスピーチをしていた木村さん。新人部門表彰式での受賞スピーチも感極まるシーンが何度もあった。それだけ、この“新人グランプリ”にかけていた想いは誰よりも強かった。
「あの瞬間は頭が真っ白になりました。グランプリを目指して頑張ってきましたけど、今までの先輩方の姿もみていて、グランプリの重みを感じていました。すごく高い壁だと思っていたので……(グランプリ発表の瞬間は)頭が真っ白になってパニックになりました」と名前が呼ばれた時のことを振り返った木村さん。
「うれしい気持ちもありましたが、何よりも先に応援してくれたみんなと、そばで支えてくれた先輩方への感謝の気持ちがいちばん大きかったです」と、自分の気持ちよりも支えてくれた周囲の方々への感謝の気持ちを強く持っていた。
■挫折を味わう日々「虚無感と悔しさを感じた毎日でした」
もともとは幼稚園の先生をしていたという木村さん。充実した日々を過ごしていたが、SNSでの“ある出会い”がレースクイーンを志す最初のきっかけとなった。
「幼稚園の先生は2年間やらせてもらって、すごく楽しかったのですが、毎日を漠然と過ごしている感じがしていました。そんな時にSNSで林紗久羅さんを見つけて『レースクイーンという職業があるんだ!』と思って、そこから調べていくうちにレースクイーンの魅力に惹き込まれていきました」
「最初は可愛いなと思っていたんですけど……だんだん『私もなりたい!』という気持ちになっていって、幼稚園の先生を辞める決意をしました」
地元の茨城から上京した木村さん。しかし、そこで待っていたのは厳しい現実だった。
2022年シーズンのレースクイーンを目指しオーディションを受けるも合格することができず、東京で1年の“浪人生活”を過ごすこととなった。
「『私は何のために東京に来たんだろう?』って思いながら毎日過ごしていました。すごい虚無感と、人から選んでもらえない悔しさと……。毎日そんな思いを抱えながら1年間過ごしていたので『もし今年(2023年)なれなかったら、諦めて幼稚園の先生に戻ろう』と考えていました」
いきなり挫折を経験した上京1年目だが、それでもレースクイーンとして活躍したいという想いを諦めなかった木村さん。今年初めにイースマイルの一員となり、ついにレースクイーンデビューの機会を得る。その瞬間、木村さんの決意は固まった。
「レースクイーンになることが決まったと、イースマイルから連絡がきた時に『こんなに落とされていた私を選んでくれたなら、絶対にグランプリを獲る!』と思って、レースクイーンが決まったその日からグランプリだけを目指してきました!」と振り返る。
スーパーGTではSARDイメージガール、スーパー耐久ではD’stationフレッシュエンジェルズと人気レースクイーンユニットをいきなり務めることとなり、憧れの存在である林紗久羅さんとも一緒にサーキットに立つこととなった。