ティエリー・ヌービルやアンドレアス・ミケルセンなどがタイトルを争い、王者獲得経験者のユホ・ハンニネン、ヤン・コペツキー、エサピッカ・ラッピなど、WRC世界ラリー選手権で輝くスタードライバーたちを数々輩出してきたERCヨーロッパ・ラリー選手権。その2017年シーズンが3月30日に幕を明ける。
今季はトップカテゴリーとなるR5クラスに28台という近年最多のマシンがエントリー。さらにスカラシップ機能を持つERCジュニアの年間登録には19名のドライバーが名を連ねるなど、開幕戦アゾレス・エアライン・ラリーには総勢56台、14の国からマシンが集結する見込みとなった。
大西洋西部、ポルトガルのサンミゲル島にHQが置かれる開幕戦は、16SS、全210.20kmの競技区間を持つグラベルラリーとなり、トップカテゴリーにはいくつかの注目チームが参戦。
既報の通り、フランス選手権を中心に活動していたプジョー・ラリー・アカデミーがR5カーとなる2台の208 T16を投入。21歳のぺぺ・ロペスと、26歳のホセ・スアレスを起用し、ERCジュニアU28選手権登録でのエントリーとなる。このERCジュニアU28のプライズには、2018年のWRC欧州ラウンドの数戦で前世代のWRカーをドライブする権利も含まれている。
ロペスは昨年のフランス国内選手権併催の208ラリーカップ王者で、スアレスは昨年もPRA育成ドライバーとして、ERCの数戦でプジョー208T16をドライブした。