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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2024.02.14 12:02

名門チップ・ガナッシや、世界的DJ率いるカール・コックスMSが相次いで参戦休止へ/エクストリームE

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ラリー/WRC | 名門チップ・ガナッシや、世界的DJ率いるカール・コックスMSが相次いで参戦休止へ/エクストリームE

 今季より“シーズン4”を迎えるワンメイク電動オフロード選手権、エクストリームEに向け、北米から『NO.99 GMCハマーEV・チップ・ガナッシ・レーシング』のエントリー名で参戦した名門チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)と、世界的DJのカール・コックス率いるカール・コックス・モータースポーツが、シリーズの水素燃料電池への移行前夜という状況も鑑みての今季“参戦休止”を決断している。

 同じくアメリカを代表するアンドレッティ・アルタウィキラット・エクストリームEと並び、いち早くこのフルBEVオフロード戦に取り組んだCGRは、過去3シーズンはGMCブランドの『GMCハマーEV』を通じてGM(ゼネラルモーターズ)からの支援を受け参戦してきた。

 しかし、来季2025年にも世界初の水素燃料モータースポーツ『Extreme H(エクストリームH)』へと移行するシリーズの将来的な展望と、現在の水素技術に関する分野で長期にわたる開発蓄積を持つGMの商品戦略を含め、チームの将来についてはネガティブな憶測が飛び交う状況となっていた。

 そのプレスリリースにおいて「我々CGRは、チームが2024年シーズンのエクストリームEシリーズに参戦しないことを確認した」と記され、開幕を目前にして憶測が現実のものとなったことを認めた。

「革新的なシリーズの一環として、当社の『GMCハマーEV』のエントリーを歓迎していただいたエクストリームEに心から感謝し、シリーズの成長を見守ることを楽しみにしています」

「このシリーズとその技術パートナーがモータースポーツをさらに前進させ、2025年以降に向け近代化されたオフロード水素駆動レースカーへの移行を推進し続けるのを、我々も注意深く見守っていきます」

 そのCGRは、今季のダカールラリーでステージウインを記録した初のアメリカ人女性となったサラ・プライスと、故カイル・ルデュックのペアで最初の2シーズンを戦い、その後はRJアンダーソンやアマンダ・ソーレンセンらを起用し、連続表彰台を含む6回連続の決勝出場を果たした。また、シリーズのワンメイク車両『オデッセイ21』のダンパーに“FOX Racingshox”の採用を促し、信頼性の底上げにも大きく貢献している。

サラ・プライス(右)と、故カイル・ルデュックのペアで最初の2シーズンを戦った
シーズン3では、RJアンダーソンやアマンダ・ソーレンセンらを起用し、連続表彰台を含む6回連続の決勝出場を果たした

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