8月16~19日に行われる第9戦ドイチェランドでシリーズ終盤戦に突入するWRC世界ラリー選手権。ここで第8戦フィンランド終了時点のポイントランキングを整理しておこう。
全13戦で構成されている2018年のWRCは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝した第8戦フィンランドでシリーズ後半戦に突入。16日(木)に開幕するラリー・ドイチェランドを含めてシリーズは残り5戦だ。
WRCでは大会ウイナーに25ポイントが与えられるほか、各大会で設定されるパワーステージの上位5名には5~1ポイントのボーナスポイントが与えられるため、1大会で獲得できるのは最大30ポイントとなる。
ここまでの8戦を終えた時点で、ポイントリーダーはティエリー・ヌービル。ここまで3勝を挙げているほか全戦でポイントを獲得しており153ポイントを獲得している。
このヌービルを21ポイント差で追っているのがシリーズ5連覇中の絶対王者、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)。優勝回数こそヌービルと同じ3勝だが、第6戦ポルトガルでリタイアして得点を逃したこともあり、ランキング2番手に甘んじている。
そのオジエと25ポイント差、トップのヌービルとは46ポイント差につけているのがトヨタのタナク。シーズン2勝を挙げているが、大量得点を逃しているラウンドも多く、点差が開いてしまっており、チャンピオン候補は実質的にヌービルとオジエに絞られている状況だ。
今年、速さに加えて安定感を身につけたヌービルが初の栄光を掴むのか、それとも絶対王者として君臨しているオジエが逆転劇を演じ、シリーズ6度目の栄光を手にするのか。シリーズ残り5戦は両者の争いが激しさを増すことになる。
各チームが投入している3台の車両のうち、上位2台の合計ポイントで争われているマニュファクチャラーズタイトルでは、ポイントリーダーのヌービル擁するヒュンダイが228ポイントでトップ。
26ポイントの2番手にオジエ擁するMスポーツ・フォード、そのMスポーツと1ポイント差でTOYOTA GAZOO Racing WRTが続いており、こちらはドライバーズランキングよりも差が少ない状況だ。
なお、残るシトロエンは第8戦を終えてわずか153ポイントと大きく遅れているが、これはライバルチームと異なり2台体制を基本軸としてシーズンを戦っていることなどが影響している。
■2018WRCドライバーズランキング(第8戦終了時点)
Pos | Driver | Points |
---|---|---|
1 | T.ヌービル | 153 |
2 | S.オジエ | 132 |
3 | O.タナク | 107 |
4 | E.ラッピ | 70 |
5 | D.ソルド | 60 |
6 | A.ミケルセン | 57 |
7 | J-M.ラトバラ | 55 |
8 | E.エバンス | 52 |
9 | M.オストベルグ | 48 |
10 | K.ミーク | 43 |
11 | C.ブリーン | 39 |
12 | H.パッドン | 34 |
13 | T.スニネン | 32 |
■2018WRCマニュファクチャラーズランキング(第8戦終了時点)
Pos. | Manufacturers | Points |
---|---|---|
1 | ヒュンダイ・シェル・モビスWRT | 228 |
2 | Mスポーツ・フォード・ワールド・ラリー・チーム | 202 |
3 | TOYOTA GAZOO Racing WRT | 201 |
4 | シトロエン・トタル・アブダビWRT | 153 |