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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.08.21 19:39
更新日: 2020.08.21 19:57

WRC:ラリージャパン実行委員会が会見。2020年は開催断念も「1年の猶予期間でより良い大会に」

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ラリー/WRC | WRC:ラリージャパン実行委員会が会見。2020年は開催断念も「1年の猶予期間でより良い大会に」

 8月19日、2020年11月に予定されていたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリージャパン』の開催を断念するというアナウンスが、ラリージャパン2020実行委員会から伝えられた。2010年以来、10年ぶりの復活が期待されていた“WRC日本ラウンド”の中止決定について同委員会は21日、オンライン記者会見を開きその経緯を説明している。

 既報のとおり、今年の11月19~22日に愛知県と岐阜県の両県にまたがって実施される予定となっていたラリー競技の最高峰WRCの日本ラウンドは、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの影響をうけてキャンセルされることになった。

 直接的な中止判断の根拠となったのは「WRCに携わるドライバーやチームクルーなど、多くの外国人スタッフの来日の目処が立たないことです」と会見に出席したラリージャパン2020実行委員会の高橋浩司 会長が説明した。

「同じ世界選手権であるF1日本グランプリが6月に中止発表して以来、我々も関係省庁に対してさまざまなヒアリングしてまいりました。そして、さまざまなアプローチを試みてまいりましたが、入国に関わるところは国の重要な政策であるということです」

「来年には1年延期された東京オリンピックも控えており、政府の方でスポーツ選手や関係者に対して特別な措置を検討しているようです。しかし、ラリージャパンは少なくとも300人の外国人を迎えなくてはなりません。そこまでの大規模なイベントに対応する措置を11月までに整えることは困難であると判断しました」

ラリージャパンのプレイベントとして行われたセントラルラリー愛知・岐阜2019の様子
ラリージャパンのプレイベントとして行われたセントラルラリー愛知・岐阜2019の様子

 ラリージャパン2020実行委員会では、開催日の3カ月前となる今月19日を最終判断のタイミングとして念頭に置いていたという。

「セレモニアルスタートでラリージャパンが開幕する予定日からちょうど3カ月前にあたるのがプレスリリースを発行した日です。この3カ月前という期限を念頭に、私どもではさまざま調整や、感染拡大状況の推移を見守って参りました」と高橋氏。

「これ以上判断を引き伸ばすことは物流の観点から、またWRCのカレンダー再構築の観点からも影響が大きすぎると考えました」

「また、参加を検討してくださっている国内外のエントラントの皆さまや我々運営側にとっても経済的なロスが大きくなりすぎます。こうした日本の状況はFIA国際自動車連盟、WRCプロモーターにも理解していただくことができました」

■2021年の開催日は早ければ10月にも決定へ


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