フォルクスワーゲン・モータースポーツは11月2日、2016年限りでのWRC世界ラリー選手権からの撤退を正式に発表した。2017年からはカスタマースポーツ活動に集中することになる。
2013年からWRCに参戦し、主にセバスチャン・オジェ、ヤリ-マティ・ラトバラを擁しラリー界を席巻してきたフォルクスワーゲンが、突然その活動をストップさせることになってしまった。2日、フォルクスワーゲンは『将来に向けたモータースポーツ活動の再編成』というタイトルのプレスリリースを発行し、噂になっていたWRC撤退を正式に認めることとなった。
これでWEC世界耐久選手権からの撤退を発表したアウディに続き、世界選手権からフォルクスワーゲングループのブランドがひとつ表舞台から去ることとなってしまった。
フォルクスワーゲンの技術管理取締役のフランク・ウェルチは「フォルクスワーゲンブランドは、非常に大きな挑戦に直面している。我々が発売している市販車のレンジのなかで電気化の波が拡大しており、我々は非常に重要な将来のテクノロジーに向け、努力を集中させなければならない」とハノーファーにあるフォルクスワーゲン・モータースポーツの200人の従業員に向けて語ったという。
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