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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.01.11 06:50
更新日: 2022.01.11 01:41

ヒュンダイ、新型WRCカー『i20 Nラリー1』発表。王座奪還を目指し2022年開幕戦から投入

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ラリー/WRC | ヒュンダイ、新型WRCカー『i20 Nラリー1』発表。王座奪還を目指し2022年開幕戦から投入

 1月10日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは、2022年シーズンに投入する新型WRCカー『ヒュンダイi20 Nラリー1』を発表した。

 ラリーカーにハイブリッドシステムが搭載される“ラリー1”車両規定の導入初年度となる2022年のWRC新シーズンに向け、ヒュンダイはニューマシンの開発を進めてきた。彼らが新時代のWRCに投入するクルマは、ロードゴーイングのヒュンダイi20 Nモデルに基づいており、そのスタイリングは2021年シーズンで使用されたヒュンダイi20クーペWRCから様変わりしている。

 この新しいマシンは1月20~23日、モンテカルロで行われる2022年シーズン開幕戦でデビューする予定だ。同ラウンドには3台のヒュンダイi20 Nラリー1が登場し、韓国車メーカーで9年目のシーズンを迎えるティエリー・ヌービルと、2019年のシリーズ王者でチーム在籍3年目となるオット・タナク、そして20歳のオリバー・ソルベルグによってドライブされる。

 なお既報のとおり、ヌービルとタナクの両名は昨シーズンと同様に、全戦を通じて新しいラリー1カーをドライブするが、ソルベルグはベテランのダニ・ソルドと3台目のクルマをシェアするかたちでWRC新時代のファーストシーズン、そしてメーカーワークスドライバーとして挑むキャリア初のシーズンを戦っていく予定だ。

 WRC開催50周年の節目に導入される“ラリー1”テクニカル・レギュレーションは、持続可能な未来への取り組みを示すとともに、安全性の向上と競技者間の平等を図る目的で定められた新規則だ。この新レギュレーションに基づき、2022年はWRCに史上初めてハイブリッド技術がトップカテゴリーのマシンに導入されると同時に、100%持続可能燃料が採用されることになったため、メーカーではラリーカー開発において新たなアプローチが必要となった。

 そうしたなか、ヒュンダイ・モータースポーツでは2021年5月からラリー1車両の開発テストをスタートさせた。同チームの副チームディレクターを務めるジュリアン・モンセは、「最高の仕事をした」とニューウエポンの出来栄えに自信をのぞかせている。

「WRCの新しいハイブリッド時代の技術的な挑戦を歓迎する。それはどのチームにとっても未知への一歩となることを約束するが、私たちは『ヒュンダイi20 Nラリー1』で可能な限り最高の仕事ができたと確信している」と語った同氏。

ヒュンダイi20 Nラリー1(フロント) 2022年WRC新車発表
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コンパクト・ダイナミクス社から供給される単一プラグインハイブリッドユニットの重量は87kg
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ハイブリッドユニットは最大100kWを発揮し、競技中はエンジンをアシストする。フルEV モードでの走行も可能で、その場合の航続距離は約20kmだ
ハイブリッドユニットは最大100kWを発揮し、競技中はエンジンをアシストする。フルEVモードでの走行も可能で、その場合の航続距離は約20kmだ

■WRCのハイブリッド化が「ヒュンダイのモータースポーツとロードカーの活動を結びつける」


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